うつ、メンタル不調の原因は、「周りの顔色を非常に気にする、非常に敏感な性格」から作り出されます。
よって、これを解決すればうつ、メンタル不調は解決するのです。
脳科学的言うと、脳内の不安や恐怖感情の発生装置である、扁桃体の過敏すぎる感受性を安定化させれば解決するのです。
扁桃体は、相手の表情に敏感に反応するという特質があるからです。
原因と解決策は、本来非常にシンプルなものなのです。
しかし、なかなか解決できずにいる方々は、だいたい4つのパターンにはまっています。
これを自覚し、自分自身のうつ、メンタル不調を解決する、と決めることができると解決できるのです。
まずは、自分自身がハマっているポイント、以下の4つかもしくは4つのうちのどれかに気づくことが大切です。
ポイント1 感情を感じないようにしているタイプ
これは弊社顧問・筑波大学名誉教授、宗像恒次博士が開発した、感情認知困難度尺度という診断テストでわかります。
「自分の弱い感情を吐くことが苦手で、とことん一人で頑張りぬく」というパターンにはまっているタイプです。これは親に甘えることができなかったために、自分の感情を抑圧しとことん頑張ることでやってきたタイプなのです。
本当は、ものすごく周りの顔色に不安や怖さを覚えやすいことから、うつ、メンタルになっているのですが、感じないようにしているので、身体にいろいろ不調が出ている方もいます。本当は、ものすごく弱音を見せる恥ずかしさや不安などを持っています。
このことに気が付き、解決すると決めれば、うつ、メンタル不調は解決できます。
ポイント2 ストレスをスルーしてしまうタイプ
これは、問題解決型行動特性尺度という、点数が低いことでわかります。
ストレスの場面に直面した時に、スルーするか、ポジティブ思考でネガティブな面を考えないようにしてしまう、ということです。そうすると、常に問題は解決しないので、将来に対して常に不安やあきらめ、空しさ、などの感情が強まります。
問題を解決できない自分であることをどこかで知っているので、不安やあきらめ、むなしさ、の感情が強まるのです。
本当はとても、周りの顔色を非常に気にし、不安や怖さを感じやすい自分がいるのですが、そういう感情が強まる出来事があると、スルーしてしまうので、その場はストレスが下がるのですが、いつも、自信がなく、あきらめ、空しさが出てくるので、これによってうつ、メンタル不調が出てくるのです。
そこにある感情をきちんと自覚し、うつ、メンタル不調を解決したい、と決めれば解決できます。まずは気づくことですね。
残りの2つの解決は、後編で。
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■私のメンタル本がこのたび重版になりました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。