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魔法の言葉とは、「ありがとう」です。

ありがとうを言葉にするだけで、脳が広範囲に刺激されて記憶力・集中力からコミュニケーション力までアップし、認知症予防にも大いに役立つと考えられています。家族や知人だけではなく、ペットや身の回りの物、日常の行為にも感謝すべきことはたくさんあります。

 

8つある脳番地すべての刺激が可能

感謝の気持ちを持つだけで、8つある脳番地のうち、感情系・記憶系・思考系・理解系の4つの脳番地はもとより、場合によっては聴覚系脳番地まで刺激されます。これだけの脳番地を刺激する方法はなかなかありません。

実は、これに加えて、感謝の意を示す「ありがとう」と口にすれば、さらに広く脳番地を刺激することができるのです。感謝をして「ありがとう」と口にすることで、まず思考系・感情系の脳番地が一段と刺激され、次に口に出していうことから伝達系の脳番地が刺激されます。加えて、意思表示の言葉を発するときは、口まわりの筋肉が強く刺激されるため、運動系脳番地までしっかり使われます。

さらに誰かに「ありがとう」といった場合、いわれた人の表情や態度などの反応を見て楽しむこともできれば、視覚系脳番地まで刺激されます。つまり、感謝して「ありがとう」といえば、少なくとも6つ、多くて8つの脳番地が刺激され、脳の未熟細胞の成長を促すことができるといえるのです。

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少ない情報量でも脳が活発に動く

脳番地が広く刺激されることで、もう一つ脳にとってはいいことがあります。それは、「脳の活動閾値(いきち)」を下げる効果があることです。

脳の活動閾値とは

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活動閾値とは、「脳を働かせるための刺激の数値」のことです。

そもそも、脳は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感からの情報(刺激)を得て、物事を認識しています。頭の回転が速い人は、ちょっとした五感からの情報でさえ、それを脳が認識・処理するため、何かを感じ取ることができます。

よって、活動閾値とは低いほうがよく、脳への情報量が少なくても、それを脳がしっかりくみ取って、うまく働いてくれるというわけです。脳の活動閾値が下がって脳が活発になれば、まずはちょっとした変化に気がついて、喜怒哀楽も豊かになってきます。映画や読書もそれまで以上に楽しめるようになってくるはずです。こうした反応が積み重なっていくと、記憶系脳番地や思考系脳番地にある未熟な脳細胞も活気づいてきて、記憶力や発想力が高まってきます。

ここまでくると、脳の働きは全般的に高まり、例えば物事を同時に進めていく段取り力や、思わぬ事故やケガを防ぐ注意力、何かを続けて行う集中力も向上してくるでしょう。

続きは後編で。

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