ポーズを深める秘訣~2つのモード/BEINGモードとDOINGモード~
より具体的なポーズの感じ方について、詳しくお伝えします。
ヨガのポーズを深める秘訣は、、、ズバリ、前半と後半でモードを使い分けることです。
ポーズの前半は、伸ばそうとします。(私は、これを「DOINGモード」と呼んでいます。)
ポーズの後半は、ありのまま感じていきます。(私は、これを「BEINGモード」と呼んでいます。)
この二つを切り替えることで、より瞑想的にポーズを深めていくことができるのです。
「前屈」のポーズをする場合
●前半:
ポーズの前半は、運動神経を使って伸ばします。自分の今日の限界(エッジ)に向かって努力します。すると必ず、今日の限界(エッジ)に至ります。そこまでいったら、そこでモードを切り替えます。
●後半:
ポーズの後半は、感覚神経を使って味わっていきます。ポーズをとる側から、マインドフルに観察する側に切り替えるイメージです。それ以上、深めるのをやめ、伸ばそうとする努力や方向性も一度手放します。そして今、自分の中に、その感覚があるのを許し、認め、受けいれていきます。ポーズ中の呼吸や身体感覚を注意の対象にして瞑想するようなイメージです。
能動的なモードから、受動的なモードに切り替え、ただ身体の言い分を聞いていくと、伸ばそう伸ばそうとしていた力みが抜けて、呼吸とポーズも深まっていきます。
「修習」と「離欲」
ヨガでは、修習と離欲が大切であると言われます。これは、理想の方向性に向かって努力していくこと(DO)と、その方向性も手放して委ねること(BE)の両極のアプローチが大切であるという意味です。
是非、一つのポーズ中でも、この二つのモードを使い分けてみてください。
マインドフルに体の声に耳を澄まして聞いてあげることで、筋肉の伸ばしすぎを防ぎ、余計な力が抜けてポーズを深めることができるはずです。
そしてマットの上で、様々な身体感覚や生理反応を見守る練習をすることで、日常生活でも不快な身体感覚、感情が訪れたときにも、気づきと心の平静さを保ちながら、「柔の心」で受け流すことができるようになると、私は考えています。
googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
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<ライター>
吉田 昌生
ヨガ・瞑想講師 YOGA BEING真鶴代表
日本ヨーガ瞑想協会講師
23歳のころ精神的にバランスを崩し瞑想に出逢う。瞑想がもたらすメンタル調整効果に感動し、ヨガ・瞑想講師の道を志す。以降、インドをはじめ世界35カ国以上を巡り、様々なスタイルの瞑想、ヨガ、心理学を学び実践する。
2014年:YOGA BEING真鶴を設立し、神奈川を中心に、ヨガ・瞑想の普及に努める。
「マインドフルネス」をべースにしたヨガクラスを指導。
2015年1月:「一日10分で自分を浄化する方法 マインドフルネス瞑想入門」(WAVE出版)出版
現在、メルマガ等で「マインドフルネス瞑想」についての情報を配信中。ヨガクラスの他にも、企業向けの研修、瞑想の個人セッションを提供している。全米ヨガアライアンス200時間指導者トレーニング修了。
・マインドフルネス瞑想入門無料メール講座
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・吉田昌生公式ホームページ
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