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マインドフルネス瞑想と呼吸~「気づき」の瞬間とはどんなとき?~

マインドフルネス瞑想では、呼吸をとても大切にとらえていきます。起きていても、寝ていても仕事をしていても、遊んでいても、いつも自分から離れないのが呼吸です。

日常生活では、私達はその事に気づかず生活している事がほとんどです。マインドフルネス瞑想で静坐瞑想法を行うときは、呼吸の感覚に意識を向ける事から始めます。始めは呼吸の数を数えたり、呼吸の空気の流れを鼻先で捉えたり、お腹の膨らみへこみの感覚を感じたり、呼吸の実況中継を心の中でしてみたりします。ポイントは、呼吸の状態に集中して意識を向けて、その感覚をとらえ続けるという事です。

そして、雑念・思考がでてきたらそれに気づいて、またそっと呼吸の感覚に立ち返るという事を繰り返します。「“はっ”と我にかえる」という事ですね。

その我にかえる瞬間がマインドフルネス(気づき)の瞬間です。

その繰り返しを行い続けて、ゆったりと坐っていくと、呼吸がだんだんと変化します。呼吸は細く長くなり、それに従い、心も落ち着いて静寂な感覚が訪れます。

また、歩く瞑想などでは、呼吸に合わせ半歩ずつ歩きます。はじめ、私は呼吸に合わせて歩くことを教わりませんでした。しかし、私の場合は、歩く瞑想も続けていると、身体の方から呼吸に合わせて身体を動かすという事が自然でてきて身体から学びとりました。
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生きることは「息る」こと

私の坐禅の先生であり、西洋医学の先生でもある貝谷先生は、マインドフルネスのクラスの時にこうおっしゃいます。

「生きることは「息る」ことだ。だから長生きは「長い息」になる。息を大切に吐き出し、そして、大切に吸い入れる。Give and Take。まず渡すのが先で、そのあと自分が必要な分だけ息を吸い入れる。そして、大切にお返しする。人間は生まれる時おギャーと吐きだし、死ぬときにすっーと息を引き取という事である。だから呼吸を大切に扱い行いなさい。」

このような話をされます。

それはつまり、私たちは人生を歩んでいく中で、常に呼吸で始まり呼吸で終わるという事です。呼吸を深くできるようになると、人生も深まり、味わいがでてくるという事でしょう。

それでは今回もお読みいただきありがとうございました。次回は、日常でマインドフルネスを実践する方法について、もう少しお話ししていきます。

googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。

BASIピラティス こちら

<ライター>

長谷川 洋介

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医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。

法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」

(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員

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世界30カ国、スタジオ数650以上に展開する歴史ある本格ピラティススタジオが日本上陸。
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