私は、うつ、メンタル不調を克服するには、メディケアとセルフケアについて、自分なりの判断基準を持つことが非常に大切だと思っています。
メディケアとは、医療による治療で、セルフケアとは自分自身で行う対処法です。
最初、何もわからないうちは、とにかく不安になってすぐにお医者さんに行く、ということをするかもしれませんが、そのうちいろいろなことがわかるようになると、自分でできることがたくさんあることがわかります。
「うつはこころの風邪ですよ」というキャッチフレーズがありますが、風邪であるならば、私なら薬を飲まなくても自分で治せると知っていますから、仕事をペースダウンして、さっさと十分な睡眠をとります。
すると2,3日で風邪の症状はすぐ消えるのです。
セルフケアには2種類のものがあります。
1つ目は、ストレスコーピングと言われるもので、これはストレスがたまった時にこれをどう解放するか、という対処法のようなものです。
これはたくさんの方法があります。
適度なお酒を飲む、運動する、カラオケに行く、寝る、釣りをする、好きなことをする、心配なことを紙に書きだす、瞑想(マインドフルネス)をする、など。
こういうことはいろいろな本にも書いてあります。
私が今回出版した本には、もうすこし本格的なセルフセラピー法について書きましたので、ご興味ある方はお読みください。
2つ目は、セルフグロウス(Self-Growth)=自己成長という対処法です。
うつやメンタル不調、生きにくさを抱えている人は、ほぼ全員が、「他人の顔色を非常に気にする」傾向が強い方々です。
ストレスコーピングは、たまったストレスを解放する方法ですが、他人の顔色を気にする度合いが強いと、ストレスがたまりすぎて解放しても解放しても追い付かない、という状態になるでしょう。
「他人の顔色を気にしない自分」になればよいのです。
これは「自己成長」の問題なのです。うつ、メンタル不調の方に限らず、人は誰でも「他人の顔色を気にする自分」から、「あるがままの自分を発揮する自分」になろうとして、この世の人生を生きているのです。
そしてもう一段階あります。続きは後編で。
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「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
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うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。⇒こちら
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。