なぜ「恋に落ちるのか」がわかると、うつ、メンタル不調は克服できるのか。
この謎を解いていきましょう。
あなたは、異性に恋をしたときに、なぜその人を好きになったと、感じるのだと思いますか?
今まで何とも感じなかった相手に、ある日突然、好きになったりする。それはどうして、突然この人が好き、と思うのでしょうか?
私はセラピーを実施するときに、よくこんな質問をします。すると、さまざまな答えが返ってきます。
「相手が優しかったから」「相手のしぐさにクラっと来たから」「かわいかったから」などなど。
そうです。どれも正解です。
でも、私が皆さんにわかってほしかったことはそういうこととはちょっと違うんです。
どういうことか。
それは、今まで何とも思わなかった相手にある日突然、この人、好きかも!と感じてしまうのは、
胸が突然、きゅんとしかたら・・・。 または、胸が突然、ドキドキしたから・・・・。突然、顔が火照ってしまったから・・・。
ではありませんか?
こういうトキメキがなかったら、べつにその人を何とも思わなかったはず、ですよね。
わかりますか? 私たちは、身体感覚によってはじめて「感情」を自覚できるのです。
ここに、うつ、メンタル不調を解決する非常に重要なポイントが含まれているのです。
もう一度言います。
身体感覚によって、私たちは初めて感情を自覚できるのです。脳科学的に言い換えると、身体感覚によって私たちの扁桃体は興奮するのです。感情は扁桃体が生み出しますから。
恋の場合は、良い身体感覚によって良い感情が発生する、のです。
では、うつ、メンタル不調の場合は?続きは後編で。
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■このたび9/14に私のメンタル本が出版されることになりました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。