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こんにちは、ココロの保健室のココロ先生です。
亜実さんは32歳、6月に産休から復帰したワーママです。営業部に所属し営業成績は常にトップクラス、社内初の女性幹部候補で昇格試験を控え勉強中です。

「何でもきちんとやってきたのに、忙しくて試験の勉強ができないなんて言い訳しているなんて、それもお世話になっている上司に向かって言っている自分が許せなくて、情けなくて・・・」
亜美さん自分を責めて、追い込んでいました。
残業が出来ないので、定時に帰るために集中して仕事をしていました。息抜きだった同僚とのランチの時間も惜しんで仕事を片付け、プライベートの話は一切しませんでした。

亜美さんは仕事では上司や会社からの期待で自分は仕事で必要とされている、家庭では母として子育てで自分は必要とされていると睡眠時間を削って頑張っています。脳内の神経伝達物質が増加して疲労感を感じなくなっていました。ここが危険の「赤信号」です。
「ココロ先生、私もう頑張れない・・・」
「そうですね、もう頑張れないですね。『これ以上頑張れません』宣言しましょう。
先ずは亜美さん今の気持ち、ご主人に聴いてもらいましょう。
今村部長には私から話しておきますから安心してください。今日はご主任に自分の気持ちを必ず話してくださいね。」

%e5%9b%b31亜実さんはその夜ご主人に気持ちを話しました。
「主人は『気づいてあげられなくてごめん。』と言ってくれて、少し気分が楽になりました。」

今村営業部長は
「無理させちゃったのかな、僕の一言が彼女を追い込んでしまったとは。」
「今村部長の一言が原因ではないです、彼女の様子お気づきだったのではないですか?」
「目を合わせなくなったり、メールの返事が遅れたり。話しを聴いてあげればよかったのかな・・・」昇格試験は半年後に変更し、担当も減らして負担を軽くすることになりました。
私も定期的なカウンセリングで支援していきます。
職場内でのコミュニケーションがあったら、もう少し早く気が軽くなったかもしれないです。一人でなんでも抱え込んで頑張ってしまうことは大変危険です、男性が多い営業部では相談できる先輩や同僚がいなかったようです。部署間を超えた交流も必要ですね。

「ココロ先生、話し聴いてくれますか?」今村営業部長がやってきました、今度は何?

この記事を書いた人

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働く人の心の保健室 ココロ先生(産業カウンセラー)

社会の変動に伴って「職場」は多様化・変動化しています。イキイキ働ける職場を目指して、「COCOLOLO」を活用したカウンセラー、職場にマッチした効果的な研修を提供しています。