前編では、扁桃体の世界的な権威である、ジョセフ・ルドゥという研究者が言う、扁桃体に入力される信号ルートとして、一つ目は、目で見えたものが、大脳皮質(視覚野もそのひとつ)にとどきその意味を認識してから初めて、扁桃体に情報が入力され、不安や怖さが発生する、という反応ルートであることをお伝えしました。
二つ目は、視覚野に信号が届く前に、ダイレクトに情報が扁桃体に入力され、反応するパターン。
これは、たとえば山道を歩いていると、目の前に突然、ヒモのようなものがパッと垂れ下がってきたら、わっ!!! と感じて、体が硬直するか、身をパッと引く、というようなパターン。
魚がぱっと逃げるのと同じことです。1/1000秒の反応なのです。
この場合、このヒモが何かは理解していない。でも、危険を察知している。
人間だけではなく、魚も、爬虫類も、哺乳類も、こういう反応をもっているのです。自分の命を守るための本能的な反応です。
皆、扁桃体をもっているからです。
身体感覚によって扁桃体は刺激され、興奮している、という状態なのですね。
身体感覚が反応し、扁桃体が反応し、そして感情が発生する。
見えたから、感情が発生するのではないのです。身体が反応し、扁桃体が反応し、次に感情が発生する。
不安や生きにくさ、メンタル不調を解決したいのであれば、ジョセフ・ルドゥが言っているように、2番目の扁桃体の特性を知ることが必要なのです。
そして、不安、生きにくさ、メンタル不調を解決するために扁桃体を安定させるためには、身体感覚を良好化することが大切で、それを行っているのが、ここで紹介している心理療法なのです。
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この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。