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香りとストレス、そして自律神経。一見関係のなさそうな3つのキーワードと美肌の密な関係とは?

香りでお肌が美しくなる!? 夢のような話ですが、あながちウソではありません。
お風呂でいい気持ちになることは、 体の中から美を育てることにつながるのです。

なぜストレスは美肌の大敵なの?

美しく健やかな肌を妨げる原因は、加齢や紫外線などさまざま。そのひとつとして、ストレスや不規則な生活による自律神経のバランスの乱れも挙げられます。
自律神経は、呼吸や発汗、内臓の運動など、身体の機能を自然に調節している神経。車で例えると「アクセル(交感神経優位)」と「ブレーキ(副交感神経優位)」のふたつのモードを繰り返し、“メリハリ”のバランスをとって私たちの生命活動を維持しています。ただ、日々忙しい私たちの生活では、興奮や緊張を強いられることが多いのが現状。結果、「アクセル(交感神経優位)」を踏みっぱなしになりがちです。
交感神経優位のときは、血流(酸素や栄養素の運搬)や老廃物の排泄は滞ります。興奮、緊張で、身体は栄養を蓄えたりするような余裕がない状態になるのです。そう、この状態が長く続くことは、美肌を育てるのにはあまり嬉しくないこと。自律神経の乱れは、美肌の鍵を握る女性ホルモンの分泌にも密接に関わってきます。

なぜ香りのお風呂が美肌にいいの?

ストレスはよくないとわかっても、仕事やおつきあいもあり、ストレスのもとを減らすのは難しいもの。また、興奮や緊張は身体には必要なことでもあります。ただ、それが過度に続くのを避けたいだけ。だからこそ上手に活用したいのが、お風呂と香りです。
香りは本能的にリラックスを促すことができるツール。しかも、ぬるめのお風呂(37℃〜39℃)での入浴は、それだけで副交感神経を優位にして、心身を穏やかにすることがわかっています。副交感神経が優位になると血流が改善され、代謝が上がり、美肌の土台が整いやすくなります。
お風呂は身体をキレイにするだけでなく、心と体をうるおす場所。入浴剤の香りや色、質感など、いろいろ試して、自宅のお風呂を快適なくつろぎの空間にしてください。

美肌を育てる“ながら”ケア

さらに美肌をめざすために、毎日、簡単な+αのケアを取り入れてみてはいかがでしょう?

化粧水や乳液、クリームをつけるときに

リンパの流れを意識して手を動かしてみましょう。毎日マッサージは大変でもこれくらいならきっと続けられるはず。どの動きも皮膚をこすらずに軽くやるのがコツです。
(1)両手を左右対称に、あごから耳下へ。(2)口角(くちびるの端)から耳の真ん中あたりへ。(3)鼻の脇からこめかみへ。(4)おでこは中央から上下へ螺旋をかきながら両手をひらいていき、こめかみへ。(5)鼻は上下に。(6)目のまわりは上まぶたの外側から内側へ、下まぶたの内側から外側へ、目を囲むように軽く円を描き、こめかみで止めます。

耳裏や鎖骨をちょこっと刺激

リンパ節が集まっているのは耳裏の下側と鎖骨。軽く指で押して、リンパの流れを促しましょう。お風呂であたたまりながら、ぜひトライを。

株式会社バスクリンはぴばす入浴と健康の情報ページは⇒こちら

この記事を書いた人

MrIsikawa
石川泰弘先生(お風呂博士)

株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。

著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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