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人間関係に疲れた時に、木を想う

12月ということで、人事異動の内示が出た会社も多いようです。人事系の方とお話をすると、この時期いつにも増して会社内の人間関係ストレスが高まっていると感じます。
そこで、今回は、心が疲れた時の対処法の一つとして、木にまつわる音楽とアロマのお話です。
心が疲れてしまった時に音楽を聴くなら、木や森が感じられる音楽ををお勧めします。
人は森で生まれ、DNAのしくみは、その環境で最も癒しのチカラが働き心身のバランスがとれるように出来きています。古来より、人は、大きな木の下で休んだり、集い、宴を開いたりして、安心感や幸福感を享受してきました。また、木は、人の人生になぞらえたり、心理状態を表す時に用いられたりもする、とても心と関係の深いものです。
そんな木や森にまつわる音楽は、ギスギスした人間関係で疲れた心に寄り添ってくれるのです。

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樅(もみ)の木のチカラ

最近は日本でも、今の時季、本物の樅の木を見かけることが増えました。
元々、樅の木のツリーやリースは、そのアロマ効果を活かして、邪気を払い、健康を願うために家の中に置くようになったという説があります。
樅の主要成分であるαピネン(針葉樹独特のツーンとする少し甘い香り)は、抗菌・抗ウイルス、そしてホルムアルデヒドなどの有害物質除去作用などがあります。また、芳香効果として、脈拍緩和・安定、自律神経の鎮静化などが認められています。
街のお花屋さんなどで生の樅の木を見つけたら、是非匂いを嗅いでみてください。心がスーッと落ち着いて、安らぎを得ることができると思います。

そして、丁度今から100年ほど前、フィンランドのシベリウスが作曲したピアノ曲に「樅の木」があります。自宅のアトリエの窓から見える樅の林を見て作曲したようです。樅は常緑樹で長寿の象徴でもあります。厳しい寒さを耐え忍び、いつも変わらず悠然と佇む樅の木に見守られながら創作活動をしていたのでしょう。作者と木との対話がイメージされる1曲です。
樹木の組曲から「樅の木」 Sibelius ⇒こちら
音源)PTNA『ピアノ曲事典』より

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

+TONE(プラストーン)主宰。音楽・植物療法を用いた「五感を開いたストレスケア」を世に広めるべく活動。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っている。

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp