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抑圧からの解放

ひところ、泣ける○○が流行りました。女性誌では本や映画などで特集が組まれ、「カタルシス」「浄化」といった言葉もよく耳にしたかと思います。
カタルシスとは、不安や緊張の元となる抑圧から解放され、心がすっとする状態です。知らず知らずのうちに一年の疲れやストレスを溜め込んで硬くなってしまった心を、今回はクリスマスにまつわる神聖な音楽とアロマで浄化してみましょう。

夜空と教会音楽

本日の一曲は、モーツァルトの教会音楽として有名な合唱曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」です。実は、この曲は彼が亡くなった年に作曲されています。宮廷音楽家の父を持ち、自身も若い頃は大司教に雇われ教会音楽をたくさん作っていたようです。ちょっとイメージと違うかもしれませんが、そんな作曲家が、人生最後に作ったのが原点とも言える宗教音楽だったのです。ゆったりしたテンポで、自身の回想を思わせる清らかさと切なさ、そして天に通じる祈りや荘厳さを感じます。いつ聴いても心が洗われますが、やはりクリスマスの頃に聴くのは格別ではないでしょうか。
ところで、音楽評論家の湯川れい子さんの著書に、「人は空を見上げながらネガティブなことは考えにくい」といったくだりがあったと記憶しています。夜、漆黒の空は疲れた心を鎮めてくれます。また、冬の夜空にはたくさんの星が見えます。何光年も離れた星のゆらぎもまた、私たちの心に安らぎを与えてくれます。遠くの夜空をボーっと見ながら音楽を聴いて、カタルシス効果を高めてみるのもいいかもしれません。

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心の通りをよくするフランキンセンス

そして、クリスマスに因んだアロマは、フランキンセンスです。和名は乳香。東方の三賢者がキリスト生誕に際してベツレヘムへ向かった際、携えて行った3つの供え物(黄金、ミルラ、乳香)の一つです。クリスマスプレゼントの起源ともされています。
フランキンセンスは呼吸を深くして雑念を払うということで、古来より瞑想に使われてきました。通りがよくなるようなスーッとする香りは、わだかまりや心のコリを取り除き、あるがままの自分に導いてくれます。
今年も残すところ1週間。カタルシスを得て、心にゆとりをもたらしましょう。
アヴェ・ヴェルム・コルプス Mozart ⇒こちら

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

+TONE(プラストーン)主宰。音楽・植物療法を用いた「五感を開いたストレスケア」を世に広めるべく活動。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っている。

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp