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先日、雑誌を見ていたら「社交不安症(SAD)」という記事が出ていました。週刊朝日の2017年1月6日~13日号です。「社交不安症は、働き盛りで発症するケースも!」

へえ、また新しい病名が出てきたなあ(作り出されてきたなあ)、と思って見ていました(笑)。

「人前に出るとあがってしまい、うまく話せない、または話せないのではないかと不安になる」という病名なのだそうです。

かつての私と一緒じゃないか、と思いました。

働き盛りで発症するケースもあるのだそうです。この記事によると、石野啓介さん(仮名・22歳)は、高校時代には教師から「目つきがきつい」と言われ、人も目を見ることができなくなったのだそうです。

ここで何度も書いているように、相手の目、を見ることができなくなった、というのは、脳内の情動の発電装置である「扁桃体」が過剰に興奮している状態ですね。

この記事では石野さんは、認知行動療法のメニューを16回受けました。と解説されています。

セッションでやったことは、「変わったやつだと思われているに違いないなどの思い込み(自動思考)をはじめ、社交不安症にかかわる考え方や行動を書き出し、対人場面での現状のモデル図を作る。同時に、人に会った時にうつむくような、不安や緊張を隠すための行動(安全行動)も明らかにし、セッション中に顔をあげて話すなど、安全行動を修正するための練習をする」のだそうです。

また、「こうしたセッション中の様子をビデオに撮り、ビデオに映った自分と、普段思い込んでいた自分の姿の違いなどに話したり、さらに不安になるもの以外にも注意を向ける練習をする、たとえば人の目を見ることが不安でも、うつむかずに、せめて相手の胸の名札やネクタイを見る、など、そして最終段階では、以上を統合した練習として、実際に知らない人に話しかけるなどする。コンビニに出かけ、支払い時に視線をあげて店員の名札や目を見たり、話しかけてみたりする」のだそうです。

今まで怖くてできなかったことを、恐る恐るでもやってみようとすることで、思っていたよりは最悪のことは怒らないことを体験すると書かれています。

記事によると、認知行動療法は、不安や行動パターンの修正によりコントロールできる、との考え方に基づく、とのことです。

これで、改善できる人はそれでよいと思います。いわゆる怖さになれるための「練習をしましょう」ということではないかと思います。

この記事を読むと、この記事でのやり方は、基本的に「不安はなくならない。よって、考え方や行動パターンの修正により、(不安はなくならないけど)コントロールしていきましょう」ということではないかと思います。

あなたはこういったやり方でうまくいきましたか?
続きは後編で。

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この記事を書いた人

mr.yamamoto
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)

顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。

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