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図1

小さな騒音もストレッサー

慢性的に疲労感が取れないと悩む方に会いました。朝スッキリ起きられた記憶はないし、日中もずっと眠く重い感じがすると、、、。原因は長年わからないとのことでした。が、ある音楽を聴いてみたら、無を感じて、ふと、「この疲れは一日中耳にする電子音楽のせいかも・・・」と気づかれました。職業柄電子機器で作られる音楽の音を何かしら耳にしているそうです。
いわゆる車や工事音といった騒音だけでなく、現代の生活には人工的に作られた音が溢れています。調整して作られた音は、本来身体が必要とする自然なゆらぎがなく、潜在的に身体を調整する高・低音域をカットして作られます。たとえきれいなメロディだとしても、またたとえ小さな音だとしても、人工音に囲まれ過ぎるとそれが蓄積疲労になっているのかも、、、というご本人の気づき、なるほど原因の一つかもしれないな、と思いました。

 

人間に近い音で無を感じる

そんな気づきを与えたある音楽ですが、それは、「バッハの無伴奏チェロ組曲」の第1番プレリュードです。チェロは人間の声に一番近い音域を持つ楽器と言われ、ご存じのように木でできていて、豊かな奥行きのある身体に沁みるような音色を奏でます。
この曲は、同じ音形の繰り返しで淡々と進行していきます。過剰に感情に働きかけることのないこうした曲を聴くことで、普段味わうことのない「静寂さ」「無」が感じられ、また、「ふわふわっとしていたのが、どしんと軸が出来た感じ」にもつながったようです。
見えない音や、自動思考、気づくと頭の中はごちゃごちゃで知らず知らずストレスを与えています。一旦リセットするのは脳の疲れを軽減させるためにとても大切です。そして音楽を目的に沿って選ぶとそうした効果も期待できるのです。

図2

 

梅雨時をスッキリ~ユーカリ&レモン

季節は小暑。梅雨の終わりごろは雨量も増えて不快指数も高まります。そんな時期には、抗菌作用とスッとする香りが得られるユーカリ&レモンのアロマのブレンドをおすすめします。
例えば作業中などであれば、程よいテンションを保ち集中力を高めるという意味でもこのブレンドは重宝します。ユーカリの1,8シネオールという成分は、スーッとする清涼感と同時に、抗ダニ・抗カビにも良いので、このシーズンにはもってこいです。
無、リセット。意識しないとなかなか出来ないものですよね。どうぞ音楽やハーブをそんな時間に役立ててみてください。

 

【お知らせ】7月24日、音楽とメディカルハーブを使った「五感のととのえレッスン」を開催します。テーマはウーマンズビューティ。今回の曲も使います。詳細は⇒こちら

無伴奏チェロ協奏曲第1番プレリュード Bach ⇒こちら(音源はYouTubeより)

この記事を書いた人

殿村江美

ハーバルセラピスト、ヒーリング音楽カウンセラー、+TONE(プラストーン)主宰。音楽・植物療法を用いた「五感を開いたストレスケア」を世に広めるべく活動中。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っています。

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp