うつ、メンタル不調が解決する人は、自分のニーズが明確になっています。どういうことかというと、
1.聴いてもらいたいのか、解決したいのかが明確
聴いてもらいたい、という欲求は誰にもありますが、聴いてもらうことで解決できることは、実は非常に軽いレベルのものです。
なぜそういえるかというと、聴いてもらいたい話は言語化できている話ですが、脳内の不安、恐怖感情の発生装置と言われる扁桃体にある潜在記憶は言語化されていないからです。
扁桃体は0歳から3歳で完成するので、言語化されていない潜在記憶が貯蔵されているのですね。ですので、話を聴いてもらいたい、ではなく、自分の課題を解決したい、という気持ちがしっかりあることが、あなたのうつ、メンタル不調を解決するのです。
いくら話を聴いてもらっても、扁桃体の感受性を書き換えることはできません。聴いてもらうことはその瞬間は気持ちよいのですが、
うつ、メンタル不調を解決するところまではなかなか行かないのです。
でも話を聴いてもらいたい、という欲求が強くて抑えられないということはありますので、そういう場合は話を聴いてくれるカウンセラーさんのカウンセリングを受けることをお勧めします。
そして、本当に解決したいと思った時はこちらにお越しください。
2.投資をするつもりがあるか、を明確にする。
次に大事なことは、投資をするつもりがあるかどうかは決める、ということです。
解決したいとは思っていても、お金を払いたくない、と思っている人は多くいるものです。私もかつて、自分は悩んでいた時は、お金がないからできるだけ安くしたいと思っていました。
でも、その当時、良く見えていなかったのですが、私はお酒にものすごいお金を使っていたのですね。
1回5千円前後、週3回飲みに行っていましたから、月に7万円前後 使っていますから、1年間で90万円くらい使っていました。
たぶん100万円は超えていたでしょう。時々豪華な飲み屋に行っていましたから。
こんなふうに無駄なお金を使っているからこそ、お金がないのであって、お金がないと言っているときは、このことになかなか気が付かないものです。
つまり自分自身の中に、都合のよい甘えがあるのです。
あるとき私はこの事に気がついたのですね。
なぜなら、いつまでたっても生きにくさが解決しないことに、いい加減、自分自身に腹が立っていましたので。
そうして本当にお金がないのか、と向き合った時に、いかに気晴らしをするための酒に莫大なお金を使っているのかに気づいたのです。
気づかないんですね。自分のことだと。
それで、もう少し安いことろに飲みに行くとか、回数を減らせば、セラピー費用をねん出できるな、と考えてお金を借りてセラピーを受けて、そしてお金を返したのですね。節約することで3か月程度で返金しました。そしてその後、ばりばり働けるようになって稼げるようになったのです。
たぶんこういったことをしなかったとしたら、当時の私は、できるだけセラピー費用は安くしたいと思っていましたから。
それで行くと、ボランティアのカウンセラーさんのところしかいくところがない、みたいな話になって、結局解決できずに絶望していたかもしれません。そのままだとしっかり働けなかったので、そうすると収入も低いままだったでしょう。
絶望する方向性が間違っているのです。
本当にお金をかけたくないなら、自分自身が住んでいる市区町村には、ボランティアカウンセラーさんがいるので、その人にお話を聴いてもらえば、無料なのです。
3つ目は後編で。
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■私のメンタル本がこのたび重版になりました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。