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ミトコンドリアをフル活用するには?

 

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ミトコンドリアがATPを生産するためには酸素が必要です。
この生産様式がうまく働くためには2つのポイントがあります。

1つは酸素を効率よく運搬する必要があります。

酸素を全身に送る役割を持つのは血液中のヘモグロビンです。
ヘモグロビンが酸素と結合して、ミトコンドリアに酸素を運搬します。
このヘモグロビンの稼働率は通常94〜98%ですので、ヘモグロビン全部をフル活用している訳ではありません。

アスリートが疲れにくい体を作る目的でトレーニングをしますが、その背景にはヘモグロビンが100%働くようにすることがあげられます。

有名な方法としては酸素の薄い高地トレーニングがありますが、アスリートでなければ有酸素運動を日頃から取り入れていくことで十分な効果があります。

2つ目はミトコンドリアを増やすことです。

ミトコンドリアは人間にATPを供給してくれますが、ATPの消費量が増えて供給が追いつかなくなると、「おいおい、これじゃATP足りないじゃないか!」ということで、ミトコンドリア自身が細胞分裂をして増えていきます。
負荷の目安としては、ちょっとキツイなぁ、息が上がるなぁという程度です。

このように有酸素運動と少しキツ目の運動を取り入れることで活力エネルギーに溢れた生活をおくることが出来ることでしょう。

身体に宿るエネルギーの余裕は心にゆとりをもたせ、前向きな気持にも影響を与えます。
ヨガ・ピラティスを通して心地よい生活を送るための体づくりをおすすめします。

<ライター>

神保洋平(じんぼようへい)

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1980年生まれ 山形市出身。H15~21 栃木県大田原市で回復期から生活期を支えるクリニックに勤務。 リハビリテーション部 主任を経て、 H19.2 認知運動療法士取得(マスターコース修了)。

H21~現在は、神奈川県の作業療法士養成校 作業療法学科にて専任教員を務めています。また、H27.3首都大学東京大学院 人間健康科学研究科 博士前期課程修了。現在 同大学院 人間健康科学研究科 博士後期課程 在学中。

趣味は楽器演奏(ギター、ドラム、ベース)、写真撮影、ドライブ、サイクリング。また、現在没頭していることは、質的研究(意味、価値観、同一性、自己論、ナラティブ、現象学)読書しながらの筋トレ。

好きな言葉は「真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての”真実”の疑いから始まる」(Byフリードリヒ.W.ニーチェ)。信念は「為せば成る」。
好きな音楽はWong Wing Tsan「夏の風車」。実は、以前某ワークショップで彼とご一緒させていただき、無理を承知でリクエストしたら快くOKを頂き、おまけにワーク中の演出としてサプライズ演奏!大感激でした。非常に思い出深い1曲です。とても奇策な方で、活躍されているにも関わらずとても謙虚、それでいて肩肘張らない柔らかい雰囲気が大好きです。

学会発表、講師活動、論文発表等多数。

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