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先日、本を読んでいました。

「ストレスと心の健康」ウォーレン・シュタイン著、功刀浩 (くぬぎ ひろし) 訳と言う本で、2005年に発行された本です。

すこし古い本ですが、この本を訳された功刀 浩さんと言う方は、お医者さんで、2013年のNHKスペシャル「病の起源 うつ病」と言う番組が放映されたときに出演された方です。

うつの原因と言うことで、扁桃体の研究をされているということで、出演されていました。

実は、9月に私に長年、扁桃体を鎮静化する心理療法をご指導していただいている、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士が開催される学会大会があり、そこでこの功刀先生が招かれて講演されるので、私はお会いできることを楽しみにしているのです。

そういうこともあって、この本を楽しく読みました。

すこし理論は古いですが、たとえばこの本には、次のようなことが書かれています。

「海馬にある主要な細胞は、幼少期に外傷体験によるストレスを受けた場合(略)・・・・・・・、非常に損害を受けやすい」 P90より、引用

海馬とは、短期記憶をつかさどっている脳のことです。

ここには、扁桃体に関する記述がありませんが、前述の宗像博士の研究でも、扁桃体が過剰に興奮することで、海馬が損傷を受け、短期記憶に障害が起きることがわかっているのです。

わかりやすく言うと、幼少期に外傷体験、つまりトラウマを受けた人は、そのことを何度も繰り返し思い出すために、扁桃体が敏感に興奮するために、さまざまなストレスホルモンの影響を受け、海馬が損傷を受けるのですが、そうすると、いま言ったことを覚えていないとか、テレビを見たり、本を読んでも覚えていないとか、書類を読むのが億劫だとか書類の内容が頭に入らないとか、そういった症状が起きますよ、と言うことです。

扁桃体がもともと過剰に敏感だからこそ、トラウマに深く傷つき、そのためにずっと覚えていて、何度も思い出すということなのですね。

続きは後編で。

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この記事を書いた人

mr.yamamoto
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)

顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。

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