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多くの人にとって、週の始まりの月曜日は憂うつなもの。なぜなら、リラックス気分の週末が終わり、また長い1週間が始まるからです。COCOLOLOで測定された約1,000万件の心拍数データを見ると、その傾向が垣間見えます。下のグラフを見てください。点線で囲った部分、日曜日から月曜日にかけて、男女ともに平均心拍数が大きく上昇しているのがわかります。

図2
出典:Global Journal of Health Science; Vol. 9, No. 9; 2017、WINフロンティア研究所

カラダはともて正直ですね。月曜日は、日曜日までの休息モードから、一気に戦闘モードに切り替わるわけですね。では、こんな月曜日を憂うつにならず、切り抜ける方法はないのでしょうか?ここでオススメを2つご紹介します。

 

オススメ①:日曜日に適度な運動をして心拍数を上げる

休日は日頃の睡眠不足を補うために、よく眠ったり、家でゴロゴロして過ごして「休息」する人が多いかと思いますが、「休息」しただけでは、身体的にも感情的にも、元気や活力は得られないことが科学的に明らかになっています。平日の仕事の生産性を高めるためには、「回復」を心がける必要があります。そのためには、適度な運動を行い、心拍数を少し上げておくことが有効です。運動習慣のある人のほうが仕事や作業への集中力が増し、かつ集中力を維持できる時間が長いとも言われています。

 

オススメ②:月曜日の夜に自分へのご褒美を設定する

ある実験では、被験者が旅行を「計画するだけ」で、幸福感が高まったといいます。そして、その幸福感は平均約8週間も持続したのです。しかし、旅行が終わってしまうと、それがどんなに楽しく最高のものだったとしても、幸福感はあっという間に元のレベルに戻ってしまったそうです。(ブレダ応用科学大学 ジェーレン・ナウィンらの研究)
つまり、ご褒美を計画した瞬間から、それが消費されるまでモチベーションを保つことができるわけです。憂うつになりがちな月曜日のモチベーションを上げるためには、月曜日の夜に自分へのご褒美を設定しましょう。
では、ご褒美に何を設定すればいいのでしょうか?平日の夜にできることは限られていますので、1~2時間程度でできることがベストです。その点、好きなテレビ番組、動画、DVDなどを見ることはオススメです。かつて、若者を夢中にさせた月曜9時の恋愛ドラマ(通称「月9」)はまさにこの月曜日の憂うつを解消してくれるキラーコンテンツでした。月曜日は残業もほどほどに、飲み会の予定も入れず、さっさと家に帰って静かに自分の時間を楽しむのは、1週間を前向きに乗り切る上でオススメです。

この記事を書いた人

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板生 研一

COCOLOLO創始者
ビジネス・モチベーション研究者
MBA & 医学博士、産業カウンセラー