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「いただきます」「ごちそうさま」も脳を若返らせる

感謝の気持ちは、何も他人の言葉や行為に対してのみ抱くものではありません。ふだんから使っているものや、飼っている犬や猫にも感謝はできます。本を読んで役に立つことが書いてあれば著者に感謝したり、その本を紹介してくれた人にも感謝できたりします。要するに感謝の対象はなんでもいいのです。

言葉も「ありがとう」だけではありません。「ありがとう」と同様に脳番地を広く刺激する感謝言葉があり、それは「いただきます」と「ごちそうさま」です。通常、誰かとご飯を食べるときに口にするあいさつ言葉のように使っていますが、とても深い感謝言葉です。

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「いただきます」は、野菜・肉・魚などすべての食材に対し、その生命をいただいて自分のエネルギーにするという意味で感謝をします。「ごちそうさま」は、米や野菜を作る農家や魚を獲る漁師、食材を販売する人、料理を作る人など、自分がとった食事に関係するすべての人に対して感謝します。
このように、「いただきます」も「ごちそうさま」も感謝の意味を示すので、たとえ独り暮らしであろうと、食事の前後にしっかりと口に出してください。

 

【体験談】80代の今も物忘れ一つなし

新潟に住んでいる私の父はすでに80歳を超えています。ふつうこの年齢になれば、体力仕事がおっくうになったり、興味ごとが減ったりしてきます。中には、物忘れがひどくなったり、ウツになったりして引きこもる人もいるでしょう。

それなのに、私の父の記憶力はしっかりしていて、めったに物忘れなんてしません。また、定年退職をしてから農作業に励むようになり、朝から晩まで畑に出ています。まさに豪傑のように思えるかもしれませんが、いっぽうで繊細さも持ち合わせており、最近は短歌まで作るようになっています。

80歳を超えても私の父が元気に過ごしているのはまさに、感謝の気持ちを常に持ちつづけているからでしょう。というのも父は母に毎日「ありがとう」と感謝を言葉にして伝えています。たえず母に感謝をすることが、元気の源となり、傲慢になることなく、豊かな人生を作ってくれているような気がしています。

みなさんも、ふだんから感謝の気持ちを持って、「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま」を口に出すようにしてみませんか。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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