今日はすこし潜在意識的な話をします。
私たちのストレスを作る情動(=感情+身体反応)は、脳内の偏桃体が作り出していて、偏桃体の敏感すぎる感受性を安定させると、周りの顔色に必要以上反応しなくなり、ストレスが消失していくために、あなたのうつ、メンタル不調、生きにくさは消えていきます。
偏桃体の感受性は、あなた自身の緊張しやすい、または脱力しやすい身体感覚により作り出されていますが、実はもう一つ、あなたの偏桃体の敏感すぎる感受性を作っているものがあります。
それは、先祖からの伝達イメージです。
これはどういうことか。
まず、これを理解するうえで知っておいていただきたいことがあります。
それは、偏桃体には「顔反応性細胞」という神経細胞があり、顔表情を見たときに強く反応するような仕組みがあるのです。
話はここで少し変わります。たとえば、今から数百年前の戦国時代のことを想像してみていただきたいと思います。
たとえば、その時代は戦国時代だとすると、人を殺すことなど別に普通のことだったかもしれませんね。
そうだとすると、たとえば、自分自身の目の前で愛する夫が戦争に巻き込まれ殺されたとしましょう。すると妻は目の前で夫の「死に顔」を見ます。
扁桃体は激しく反応し、恐怖、パニック、絶望、などの激しい感情を発生させることでしょう。そうなると、「夫の死に顔」は脳裏に焼き付きますね?
すると絶えず、妻の脳裏にはその表情が呼び起こされ、その都度、妻の扁桃体は、恐怖、パニック、絶望などの感情を発生させることになります。
子供はそんな母親の暗い表情、不安定な表情を見て育ちます。そうすると子供の扁桃体は、母親のその表情の影響を受けるため、常に不安、心配、恐怖、などのマイナス感情に支配されるようになります。
そしてその子が成人して結婚し子供を持ったとしましょう。自分自身の母親の暗い表情、不安定な表情は、生涯なにかのきっかけにその親の脳裏によみがえります。そのことで、親の表情は曇り、不安定化するのです。
そして、その親の表情を見て育った子供の扁桃体は不安定化する、というように、世代を超えて、扁桃体の感受性は代々受け継がれていくのです。
ですので、一般的な心理学では、親があなたの感受性に影響を与えてきたと考えますが、もちろんそれもありますが、本質的にあなたに影響を与えているのは、あなたの先祖から引き継がれてきた、扁桃体の感受性のパターンなのです。
親も被害者なのですね。
こういうことを書くとよく、「前世療法ですか?」というような質問を受けますが、そうではありません。
前世療法は、昔私も受けたことがありますが、私が受けたものは、「魂は不滅」という考え方が前提となっています。
なので、例えば数百年前の出来事は、それは、あなたの前世だと考えるのですね。
こちらはそうではありません。魂は不滅というのは本当がどうかわかりませんので、そのような考え方ではなく、扁桃体の感受性が伝達されてくる、という考え方は論理的に考えてもつじつまが合うため、そのような考え方をとっています。
数百年前にさかのぼらなくても、例えば今から70年前に日本はアメリカとの戦争で負けましたね。その時に、財産を没収された当時の人々はたくさんいると思います。
そこで、当事者はたぶんですが、絶望、怒り、恐怖、悲しみ、パニックなどの感情に直面したことでしょう。その子供の扁桃体は、親達のそんな表情に激しく影響を受けます。
子供は親たちの表情のことは、ずっと忘れないでしょう。その表情が脳裏によみがえるにつれ、先ほどの感情は繰り返し再現されますから、例えばある子どもは、
・何が何でも親を喜ばせようとして頑張り続け、無理に無理を重ねる人生を送るかもしれないし、
・逆に、親の絶望の表情を常に思い出すため、無力感に悩まされ続ける人生を送るかもしれないし、
・親と同じように、常になにか突然に何者かにすべてを奪い取られる恐怖感に追い立てられるように人生を送るかもしれないし。
・なにかわけのわからない重苦しいプレッシャーを常に感じながら生きるかもしれない
つまり、扁桃体の感受性によって、生きにくさが生み出される人生になる可能性があるのです。先祖の影響を受けて、扁桃体感受性が作られることは理解していただけるでしょう。
先祖イメージを一定の方法で変換することによって、あなたのうつ、メンタル不調、生きにくさを作り出す扁桃体の敏感すぎる感受性を変えることができるのです。
ここでよくある質問を一つ。
「先祖イメージなんて、そんなに簡単に出るのですか?」
答えはこうです。ハイ、出ますよ、簡単に。私も以前は信じられませんでした。
私が昔受けた前世療法などでは、随分とたっぷり時間をとって、その場でベッドの上に寝て、催眠術みたいなことをしてなど、ずいぶん手の込んだプロセスを経て前世イメージを出していましたから。
でも、そんなことする必要はありません。
ここでは詳しいやり方は説明しませんが、一定の質問をすれば瞬時に先祖イメージは簡単に出てきます。逆に言えば、そんなにも簡単に先祖イメージは私たちの脳内の貯蔵されているということです。
だからこそ、扁桃体感受性に影響を与えているのです。
イメージを活用した心理療法を実践して、某上場企業では、初回うつ休職者の再休職率が3年半0%という結果に貢献したのです。そしてこの企業の産業医は論文発表しています。
扁桃体を鎮静化して、うつやメンタルヘルス不調を約15時間前後で解決する事例をたくさん出している脳科学メンタルセラピーセッションで、最後までしっかり解決していきたいと本気で思われた方はまずは体験セッションをどうぞ。
■プロセラピストによる直接対面体験セッション開催!
扁桃体を安定させれば解決する、を実感すれば、うつ、メンタル不調など、すぐに消失することが実感としてあなたにもわかるでしょう。プロセラピストによる直接対面体験セッションを体験してみませんか? 圧倒的な効果を体験できるでしょう。
詳細は以下をどうぞ。
★プロセラピストによる直接対面体験セッションは⇒こちら
★プロセラピストによるTELor ZOOM(PCでの無料テレビ電話)での体験セッションは⇒こちら
************************************************************
■私のメンタル本がこのたび重版になりました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。