こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。環境や気候の変化の激しい季節です。元気に張り切って進める日がある一方、何となく心身が疲れて行動がおっくうになる時があるなど、不安定なことはありませんか?今回は、そんな心身の疲れを感じる時の対処法をご紹介いたします。
「心の疲れは身体で取れる」
心配事や不安など心や頭が疲れている時は、じっと休むよりも身体を動かすとリラックスホルモンが出て、ストレスが解消されることが分かっています。
また、身体が疲れている時は、疲労物質が筋肉にたまっています。疲労物質を速やかに排出するために、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動が効果的です。
原因の自覚がない疲れは、姿勢に関係がある?
特に思い当たる理由はないけれど、心身がだるく疲れた感じがする場合、姿勢が疲れを感じやすくさせている可能性があります。チェックをしてみましょう。
・座っている時
骨盤が後ろに倒れて、腰や背中が丸くなっていませんか?【写真/左】
背中が丸くなると、立ち上がるなどの動き出しがしにくく、肺などの内臓が圧迫されて呼吸が浅くなり、動くことがしんどくなりがちです。
・立っている時
重心がかかと(後ろ)寄りになり、腰が下がったり、猫背になったりしていませんか?【写真/右】
重心が後ろに偏ると、前へ動き出しにくく、膝が曲がって腰が落ちて丸まり、内臓が圧迫されて呼吸が浅くなり、動くことがしんどくなりがちです。また、肩が前に出て、腕が内ねじりになっていませんか?これも猫背になり呼吸が浅くなる原因です。
姿勢を戻す方法
・座っている時
お尻の肉を後ろへ引き出し、お尻の一番下の骨・左右の坐骨を椅子の座面に乗せて座りましょう。【写真/左】
骨盤を垂直に立てた姿勢になります。さらに、お腹を薄く上に伸ばしてみましょう。お腹のしわ・たるみを伸ばすように座ることで、背筋が伸び、心が軽やかで前向きになり、動き出しもスムーズになります。
・立っている時
かかとの少し前に身体重をかけ、床をしっかりと押して立ちます。【写真/右】
床を押すと膝や股関節が伸び、骨盤も引き上がります。さらに、お腹を薄く上に伸ばしてみましょう。お腹のしわ・たるみを伸ばすように座ることで、背筋が伸び、心が軽やかで前向きになり、動き出しもスムーズになります。また、手のひらを外に向け、肩を引き、腕を外ねじりにしてみましょう。猫背と浅い呼吸の予防になります。
元気が湧いてくるストレッチ
・伸びのストレッチ
両手を組んで、息を吸いながら上に伸びます。吐きながら右へ身体を倒し、吸って真ん中へ戻り、吐きながら左へ倒すことをゆっくりと5回繰り返します。腕を上げて伸びることで猫背を解消し、左右のわき腹を伸ばすことで、背筋をまっすぐ保つお腹の筋肉を活性化することができます。
・後ろで手を組むストレッチ
両手を後ろで組んでお尻から離し、深呼吸を繰り返します。胸を開くことは、自律神経の働きを整え、心を前向きに開きます。
おわりに
いかがでしたか?心と身体は密接につながっています。心が重たい時は身体も重たいものです。そんな時でも身体の筋肉を活性化させて姿勢を整えると、身体が動きやすく軽く感じるだけでなく、心も前向きに変わってくるはずです。
しかし、心身の疲れには、病気がひそんでいることもあります。無理はせず、おかしいと感じた場合は、病院へ行くことも大切です。あなたの心と身体が健やかでありますように。
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