こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。運動のために時間を捻出して行うことは、ハードルが高く感じられる方もいると思います。買い物のついでにウォーキングをする、テレビを見ながら腹筋運動をするなど、“ついで”や“ながら”の方が行うハードルが低く、手軽に始めて続けられることもあるでしょう。運動や体ほぐしは、続けることでじわじわと体質が変わったり、効果を実感することもあります。今回は“ながら”でできる、心身のほぐし方法をご紹介いたします。
デスクワーク中のながらほぐし
足元にゴルフボールや、踏んでも構わないデコボコしたものを置いて踏んだり、健康サンダルに履き替えて足裏のツボ刺激をしたりしてみます。
足裏は第2の心臓、そして全身につながる反射区があります。デスクワークでありがちな、むくみや冷えも解消です。足は頭との連携があるので、眠気防止にもなります。
テレビを見ながら肩・肋骨ほぐし
テレビを見ながらくつろいで座っている時は、腰や背中、肩が丸まっていることが多いので、長時間座っているとかえって凝ってきてしまうなど、いわゆる座り疲れになりがちです。こり固まりがちな肋骨や肩周りをほぐしていく方法です。
両手を頭の後ろで組んで、上方を見ます。
頭の重みで腕や肩、鎖骨周りがストレッチされるでしょう。頭の後ろで手を組んだまま、上体を左右にしならせてみます。肋骨や脇腹周りも気持ちよくほぐれて温まります。余裕があれば、そのままぐるぐると上体で円を描くようにするのも、まんべんなくほぐれます。
家事をしながら体ゆすり
家事をしている時は、腰周りや背骨周りが固まって痛くなることはないでしょうか。立ちっぱなしであれば、軽く両膝を屈伸して(貧乏ゆすりのように)全身を上下にシェイクすると、内臓も含めてほぐれます。
車や電車で座っている時の微妙な揺れがリラックスや眠りを誘うように、小さな体の揺すりは体をほぐしリセットする効果があるとされています。整形外科のリハビリや、あん摩マッサージ、整体でも小さく揺する手法は取り入れられています。
通勤しながらインナーほぐし
通勤中は、家と違ってあまり派手な動きはできませんね(笑)。満員電車などで身動きが取れない、という方もいるでしょう。
そんな場合は、深呼吸をおすすめします。呼吸は体を内側から伸ばす、インナーからのセラピストです。内臓を動かして血行を促し、自律神経の働きを正常にして、通勤時間にありがちなストレスを解消します。
細く長く、息を吐き切ったり吸い切ったりすることに意識を集中させてみましょう。呼吸に意識を向けることで、瞑想効果も高まり、通勤中の雑音が消えていくことでしょう。
ベッドの上で脚ブラブラほぐし
一日の活動を終えて、ベッドや布団にどっさりと体を預ける瞬間は、とても気持ちがいいですね。全身の力を抜いて仰向けになった後は、両手両足を上に持ち上げて、ぶらぶらと振ってみましょう。
犬が水をぶるぶるっと振り払うように手足を振ることで、全身に一日かけてたまった疲れや重みやストレス、だるい感じをすべて吹き払うイメージです。
実際にこの動きは毛管運動といって、毛細血管の血流を促し、末端の老廃物を速やかに心臓の方向へと戻すことを促してくれます。
おわりに
いかがでしたか?一日を通して、様々なシーンで心身をほぐす方法が意外とたくさんあることに気づかれたでしょうか。しかも、“ながら”でできてしまう簡単なことばかりです。
体がほぐれれば心もほぐれます。犬や猫、野生動物などは、体が固まってしまわないように、健やかにいられるように、自然と伸びをしたり体を動かしたりしています。私たちも動物を見習って、こうした簡単なながらほぐしを取り入れて、心地よい生活を送ってみてくださいね。
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