私は、土日のセラピーや、平日の夜のセラピーをやっておりません。よくセラピスト仲間からこういうことを言われます。
「働いている人は、平日の日中は来れないのだから、平日の夜遅くや、土日にセラピーを行う方がよいのではないの?」と。
常識で考えたらそういうことになるのかもしれません。
でもですね。私はそうは思わないのです。
私のところにくる人は、いろいろなことをすでに試されて、どれもうまく行かなかったという方が多く来ます。
中には、お医者さんに何年も通って薬を何年も飲んでいるけれど、何も改善しないので、ということでネットで私を検索して申し込んでくる人もたくさんいるのです。
うつ、メンタル不調になる方の最大の原因の一つは、「周りの人の顔色を気にして、自分自身の素直な感情表現を最大限に抑圧する」という性格傾向が非常に強い、ということです。
究極の解決策は、周りの顔色を気にせず、あるがままの自分自身を表現できる自分になる、と言うことなのです。
こういう性格改善は、薬でできるわけがないのです。
うつ、メンタル不調になりにくい人は、どういう人でしょうか。よく観察してほしいのです。
自分の都合を率直に言える人なのです。あなたの会社にもいませんか?
「今日、子供が熱だしたので会社休みます」とか、「頭痛いんで、午前中休みます」とか、言って、休める人。
もちろん仮病はダメですよ。そういう話ではなくて、早めに自分自身のアラームに気が付いて、そしてすぐに自分の都合を発信できる人。
もちろん、仕事の面で周りに多少迷惑をかけるでしょうから、その後も、率直に申し訳ない気持ちを表現します。「すみません」「お手数かけました」など。
こういう人は、うつ、メンタル不調にならないのです。ではなりやすい人はどうすればよいか。続きは後編で。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。