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お風呂で解決!からだの芯まで温めて理想の体温とサイクルを手に入れよう

■体の芯まで温めれば、病気や疲れともおさらば、です

体温が低い、もしくは体が冷えている状態のとき、体内では末梢血管の活力がなくなり、全身の血液の流れが悪くなります。冷え症の人がよく手足の先が冷たくなっているのは、このためです。血管の役割は、からだの各器官に新鮮な酸素と栄養を運び、老廃物を取り除くことにあります。だから血管の働きが低下すると基本的な生命活動に支障を来し、体温の低下へとつながるのです。そしてこれは免疫力の 低下も引き起こします。
ではどうしてお風呂に入ることと免疫力を高めることが関係しているのでしょう?シャワーを浴びただけでは体の表面しか温まらず、体の芯まで温めることはできません。しかしお風呂に入ってリラックスすることにより毛細血管は広がり、体のすみずみまで血液が行き渡り、新陳代謝が活発になります。自ずと体の芯まで温まることとなり、体温を高めることにもつながります。さらに硫酸ナトリウムを入れたお風呂に入ると、より高い保温効果が得られる結果も出ています。体温を高めることが免疫力アップに大いに貢献しているのです。

では次に、体の芯まで温めるお風呂の入り方が、細胞の回復にも一役買っている結果報告をご紹介しましょう。

■昔ながらのお風呂習慣も、理想のからだに不可欠です

日本では昔から「入浴は七病をのぞき、七福を得る」など、入浴の効能が伝えられてきましたが、今どきの人は毎日を時間に追われるあまり、昔ながらのお風呂の良さを忘れてないでしょうか?忙しいからシャワーで済ませる、時間がないから“カラスの行水”で終わり、入浴剤を楽しむこともせず義務的に入るだけ、等々、心当たりのある方も多いのでは?幼い頃に親から、または祖父母から「肩まで入って、100数えるんだよ」と言われたことも遠い過去に…。しかしこのお風呂の入り方、実は理にかなっていたものなんです。

人間はもちろん、大腸菌に至るまでの生物が自分の体を守るために備えているタンパク質のことを、ヒートショックプロテイン(HSP)と呼びます。さまざまなストレスを防ぎ、さらにはストレスで傷ついた細胞の回復にも役立つ、大変な優れものです。
このHSPを誰でも手軽に増加できるのがHSP入浴法です。40℃のお風呂に20分間入り、30分間保温する のが目安です。しかし、体調に合わせて無理はしないでください。このとき、じっくり、ゆっくり、湯ぶねにつかっているのが大切なポイントです。「もうお風呂から出たい!」と思われるかもしれませんが、ほんのちょっぴり、我慢しなくてはなりません。HSPは2日後をピークに増加し、体調が良く感じられることでしょう。この入り方は週2回程度が効果的です。体力的に不安な人は半身浴で長めの入浴がよいでしょう。そして汗もたくさんかくので、水分補給もこまめにすることです。入浴で増加するHSPで免疫力も高まり、日々の健康に大いに役立ちます。

■硫酸ナトリウム入り入浴剤とさら湯との保温効果の比較

硫酸ナトリウムが、皮膚のたんぱく質と結合して膜を形成します。これにより、保温効果が上がります。

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株式会社バスクリンはぴばす入浴と健康の情報ページは⇒こちら

この記事を書いた人

MrIsikawa
石川泰弘先生(お風呂博士)

株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。

著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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