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先日、ネットを見ていたらナディン・バーク・ハリスというアメリカの小児科医が「子供時代のトラウマが寿命を20年縮める」という発表をしていました。⇒こちら

このWEBには、「驚きの実態を指摘」というように、センセーショナルに指摘しています。

この発表を簡潔に要約すると、

1.脳の発達、免疫機能、ホルモン、DNA構成にまで影響を与える。

2.肉体、精神、性的虐待、精神的・肉体的ネグレクト、親の精神病、薬物依存、投獄(親との別離や離婚)などがこれにあたる。

3.17500人におよぶ成人の幼少期における災難体験(ACEs)調査によると、ACEsスコアが4つまたはそれ以上の人は、スコアが0の人に比べて,慢性閉塞性肺疾患にかかる確率が2.5倍、肝炎も同じ、うつ病は4.5倍、そして自殺傾向は12倍である。

ということです。

やっと医療もこういう方向に目を向ける人が出てきたんだな、と思いました。

なぜなら、こういうことは弊社顧問であり、ストレス科学の草分けである、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士に私が20年以上前からずっと習ってきたことだったからです。

私の新刊本「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」には、「心の変化によって遺伝子の発現率が変化する」という宗像博士の研究を紹介しているページがありますが、これはがん患者さんにセラピーを行った結果生じたもので、つまりがん患者さんが抱えていたトラウマを解消した結果、生まれたものなのです。

これは2004年に発表された論文ですから、12年も前ですよね。私のセラピー仲間には、栄養士や薬剤師や医師や歯科医師、保健師などがたくさんいて、ある人はトラウマと血糖値の関係、ある人はトラウマと病気の関係を研究している人がいますので、私たちにしてみればごく、普通のことだったのです。

ですから、この小児科医が言うことは本当のことです。

この小児科医が話していないことで、私たちが知っていることは2点ほどあります。

1.トラウマとは、この小児科医が紹介しているもの以外のものがあること。

2.この小児科医が言っている「子供時代」とは、主に3歳以降のことを言っている節があること。

詳しくは後編で。

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■このたび9/14に私のメンタル本が出版されることになりました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。

アマゾン→こちら
楽天ブックス→こちら

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この記事を書いた人

mr.yamamoto
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)

顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。

無料体験セッション・有料体験セッション紹介は⇒こちら
ブログURLは⇒こちら