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積もる前にストレスケア

今週からは、ストレスケアのための音楽ハーバルライフについてお届けしたいと思います。
まずはストレスについて。私たちの身体の抵抗力はストレスを受けた際、凡そ同じような3つのフェーズを経て変化していきます。身体がストレスに反応する「警告反応期」、そして手を打たないとどんどんストレスホルモンを分泌して抵抗力が落ちてゆく「抵抗期」、さらにストレスが長引くと「疲憊期」と進んで、心身共に疲労困憊、回復はどんどん難しくなっていくのです。
この3期の中で、大事なのが「抵抗期」。日々少しずつ受けるストレスはなるべく新鮮なうちにケアして溜めないことがポイントです。ストレスの根っこを断つことよりも、ストレスにどう対処するか(コーピングといいます)が大事。各自各様のストレスコーピングの選択肢の一つに音楽とハーバルケアが仲間入りできるとうれしいです。

非言語ケアで生命感覚へ働きかける

実は先日、私のピアノの先生のリサイタルがありました。ここ数年、めまいや耳鳴りに悩まされている義母曰く、「先生のピアノ聴いた後は耳がよく聞こえて具合良かったわ~」と。小ぶりなホールでの生の音楽の振動、音のゆらぎ、日常生活では聴きとれない周波数の音・・・目には見えないけれど色々な力があったのだと思います。
言わずもがな、音楽もハーブ(アロマの精油はハーブの中の揮発成分なので、ここでいうハーブにはアロマも含みます)も、非言語的アプローチです。
私たちの脳は、進化した大脳新皮質(思考や理解を司る)と、大脳辺縁系という古い脳(生命維持に欠かせない基本的な欲求や情動を司る)があります。そして後者の本能を司る古い脳に直接アプローチできるのが文字や思考を介さない音楽やハーブの良いところです(詳しくは回を追って触れていきます)。

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「ながら」ではなく音楽を聴いてみよう

忙しい私たちは「ながら」が得意ですよね。でも、せっかくのケアタイム、ふだん酷使している脳はお休みして、20-30分音楽を聴いて古い脳を目覚めさせてあげましょう。手持と無沙汰な時は文字を追ったりはせず、自然の写真集などをボーっと眺めるのがオススメです。あれこれ余計な考えが浮かんでくるときは、ご自身の呼吸に意識を向けたあと、再び音楽へ意識を戻してみて下さい。
まずは、こちらの曲を聴いてみて、どんな気持ちになっていくか、ご自分の心を観察してみましょう。
「美しき青きドナウ」Johann StraussⅡ ⇒こちら

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

+TONE(プラストーン)主宰。音楽・植物療法を用いた「五感を開いたストレスケア」を世に広めるべく活動。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っている。

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp