夜のトイレの回数を減らすには、冷え対策や水分の摂り方が大切です
「夜中にトイレで何度も目が覚めてしまう」ということはありませんか?夜にトイレの回数が増える理由や冷えを防ぐ方法、水分の上手な摂り方を知って、気持ちよく眠りましょう!
夜中にトイレで目が覚める理由
寝ている間は抗利尿ホルモンが多く分泌されるので、膀胱にたまる尿の量が抑えられています。それでも「トイレに行きたくなって何度も目が覚めてしまう」という人は、 寒さや冷えが尿意の原因となっている可能性が・・・
また、 眠りが浅くて目が覚めてしまい、結果的にトイレの回数が増えている人は、良質な睡眠を得るための入浴方法 などを参考に、ぐっすり眠れるコツを実践してみましょう。
冷えない工夫で、夜のトイレの回数を減らす
◎暖房器具のタイマーは3時間程度がおすすめ
就寝中にトイレに行きたくなるのを防ぐには、寒さや冷えを防ぐのが効果的。快適だと感じる室温は人それぞれですが、冬なら17℃を目安に暖房します。
一晩中暖房しているのに抵抗がある人は、タイマーを利用しましょう。 大切な成長ホルモンが多く分泌されるのは、寝入りから約3時間。この間の睡眠をしっかりとるために、タイマーの設定は3時間程度と覚えておきましょう。
◎「掛けても寒い」なら敷き布団を1枚プラス
布団の中が寒くてヒヤッとするなら、湯たんぽを活用。電気毛布を使うときは、布団の中の温度が上がりすぎたり、低温やけどになったりするのを防ぐために、タイマーを設定しましょう。
寒くなると掛け布団を増やしてしまいがちですが、掛け布団が重くなると、寝がえりが打ちにくくなるというマイナス効果も・・・。また、冷たい空気は下に広がる性質があるので、敷き布団を1枚増やすのもおすすめです。適当な敷き布団がないときは、ベッドパットや毛布で代用してもよいですね。
◎夜はできるだけ温かい飲み物を
胃腸の冷えはトイレの回数を冷やす原因。特に夕食後 はできるだけ冷たい飲み物を避けてください。アルコールやカフェインも控えましょう。おすすめは、白湯や常温の水、ホットミルクなどです。
水分を摂らなければトイレに行かなくてすむ!?
「そもそも、水分を摂るのを控えれば、トイレに行かなくてすむのでは?」と思うかもしれませんが、水分の補給は重要です。なぜなら、入浴すると約500mlの水分が汗によって失われ、睡眠中にも500~1000mlの汗をかくとされているからです。
脱水症状を防ぐためにも、血液の粘度が上がって血栓症などになるのを防ぐためにも、適度な水分は必要。入浴前と入浴後にはしっかり水分を摂る習慣を身につけましょう。
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この記事を書いた人
石川泰弘先生(お風呂博士)
株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。
著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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