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図1

宇宙に旅立ったバッハの名曲

宇宙旅行も実現しそうな昨今ですが、今から遡ること丁度70年前、宇宙探査機ボイジャーに乗って旅立った音楽があるのをご存じですか?
それは、「バッハの平均律クラヴィア曲集第1番プレリュード」です。その選定に関わった物理学者でオルガン奏者でもある佐治晴夫氏の著書によると、地球外知的生命体とのコミュニケーションを目的に、世界中の言語による挨拶と一緒に音の情報として選ばれたそうです。人間同様に、生命が誕生して最も早い時期に時間をかけて作られる「聴覚」を持つと思われる生命体への長距離旅行の手土産という、とても夢のあるお話ですね。
この曲はハ長調(ピアノの白鍵だけでなる基本的調性)で、1小節に同じパターンを2回弾き、その基本形が最初から最後まで淡々と続く構成です。ハ長調の曲は、人でいえば感情の起伏がなく、色でいえばというイメージでしょうか。そんな曲はとても安定感があり、弾いても聴いてもになれます。ごちゃごちゃした頭を整理したい朝に聴きたい1曲でもあります。

図2

手浴で心を整える

冬は身体の先の方から熱が抜けて、体温が下がり免疫力も落ちがちです。そんな時の自然療法に手浴があります。少し熱めのお湯をはって数分手を入れるだけでポカポカしてきますし、感覚に没頭することで思考のごちゃごちゃをリセットするのにも役立ちます。
私がよくするのは、ローズの手浴。贅沢に見えますが、実はハーブティ用のローズはすぐに変色して香りも飛びやすいので、開封して時間が経ったものの活用です。
メディカルハーブとしてのローズは、収れん作用や抗炎症作用をはじめ、女性特有の痛みの緩和やホルモンバランスの調整、そして近年は抗不安作用も認められています。
手先から伝わる温かさと、嗅覚を通した甘い香りが心身リラックスへ導いてくれます。色々な考えが巡って落ち着かない時など、今も宇宙を旅する一曲をお供に、心を整えてみるのもお勧めです。

平均律クラヴィーア曲集1番プレリュード J.S.Bach(音源の都合上、バッハの曲にメロディーがついた「グノーのアヴェ・マリア」を使用しています)

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

ハーバルセラピスト、ヒーリング音楽カウンセラー、+TONE(プラストーン)主宰。音楽・植物療法を用いた「五感を開いたストレスケア」を世に広めるべく活動中。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っています。

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