私がもともとそうだったのですが、自分自身の対人恐怖がなかなか解決しなかったのは、自分自身の中に、「解決するのが怖い」と言う気持ちがあったから、なのでした。
私は自分が長年、自分自身では解決したいと思っていると思っていました。
でも、なぜ解決しないのかと思った時があったのです。そして、よくよく自分自身と向き合ってわかったことは、解決するが怖い、と言う気持ちがあったことを発見したのでした。
もっと言うと、「だからこそ、解決したくない」と思っている自分がいたと言うことです。
解決したくないと思っているのだから、解決するわけがないのです。(笑)
実は、このことは人から指摘されたのですが、その時はドキッとして必至で否定しました。
「そんなことはない!」と。でも、よくよく振り返ってみたら、解決したくない自分がいたのですね。ドキッとしたということは、当たっていた、ということなんですけどね(笑)
なぜ、こんな自分がいたのか。それは、
「失敗する自分を見たくなかったから」
もっとわかりやすくいうと、常に完璧な結果を求める自分がいたからです。ということはちょっとでも完璧な結果に達しない自分を発見すると、それは「失敗した自分」を見てしまうことになる。
それが嫌だったのですね。今では、もったいないことをしてきたな、と思います。なぜなら、「失敗する自分を見たくないからこそ、全力を尽くさない」自分がいるのです。
すると、解決するわけがないのですね。全力を尽くさないのだから。こういう自己矛盾に陥っていることを、当時は気が付かなかった。
どうやってこれを乗り越えたか。
続きは後編で。
************************************************************
■2017年6月25日に日本産業カウンセラー協会神奈川支部総会で13時~14時45分まで講演することになりました。テーマは「脳科学心理療法のご紹介」。ご興味ある方はどうぞいらしてください。申し込み詳細は以下のHP http://kanagawa-c.jp/ トップページの一番い上の大きなバナーをクリック。
■私のメンタル本が出版されました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。