あなたにはこんな経験はあるでしょうか?
小さいとき、暗い部屋に行くことが怖かった、と言う経験が。
よく小さい子で、敏感な子は夜中にひとりでトイレにいけないとか、怖がる子がいますよね。
私はそういう子だったのです。
まるで「そこ」に誰か、怖い人がいるような気がしたものです。
一方、こんな子がいることを聴いたことはありませんか?
「天使の存在を見る」子がいる、ということを。私も詳しくはどんなふうに説明したらいいのかわかりませんが、天使とお話ししているとか、または、だれかそこにいる人とお話ししているとか。
小さい子には、精霊が見えているとか。
スピリチュアルな世界に関心が深い人は、そんな話は聴いたことがあるかもしれませんね。
何を言いたいかと言うと、脳は、自分にとっての「敵」か「味方」の人格イメージを脳内に作り出す作用があるということなのです。
とくに小さい子の場合は、疑わないのでそのイメージが見えやすいのです。
私は自分の対人恐怖が強かったとき、真夜中に目を開けると、天井の隅の方から誰か怖い顔をした人が、自分をじっと見ている、そんな顔が見えたものでした。
一時期は、真剣にこれは悪霊に取りつかれたのではないかなんて思い、水晶の球を買って除霊したり、霊感の高い人に除霊をしてもらったりした若い日々がありましたが(笑).
今となってはなぜこれが起きたのかがわかります。
脳とは、そういうイメージを作り出すものだからです。
そしてこの脳の「人格を作り出す機能」は、あなたの身体感覚によって作り出されるのです。
だから身体緊張の強い人は、脳内に自分にとっての「敵イメージ」が作られやすく、よって、この世の人々は皆、怖い人に見えたり、嫌な人に見えたりするのです。
うつ、メンタル不調、生きにくさを抱えている人とは、こういう原理で世の中の人やモノが見えているのです。
続きは後編で。
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この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。