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発達しょうがいには、一般的には知られていないことがあります。

弊社の顧問である、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士の研究でわかったことです。それは、発達しょうがいは、ストレスが関係しているストレス症の部分がある、ということです。

この話を進める前に、私が「発達障害」とは、書かずに発達しょうがい、と書いているのは、発達しょうがいの原語、Developmental Disorder には、そもそも「障害」、という意味はないからです。

Disorderは、「混乱」とかそういう意味です。
日本の多くの人々は国際的な基準と意味がずれているのに、「障害」と言う言葉を使っているのです。

だから私は、発達しょうがい、とここでは書きますね。発達症でも、発達混乱とか、こっちの方が意味が近いと思います。

発達しょうがいには、「脳の機能的な問題」と考えている方が多くいますが、宗像博士の研究ではストレスが大きく関係しています。
よって、ストレスの問題を解決すると、つまり、扁桃体の過敏な感受性を安定化させると、発達しょうがいの症状が安定することが見られるのです。

自閉症スペクトラムは、人と接するのが苦手、2つ3つの物事を同時並行処理するのが苦手、音に敏感、空気を読めない、などの傾向があります。

注意欠陥多動症は、落ち着きがない、集中できない、何でも中途半端で散らかす、などの傾向があります。

私は注意欠陥多動症の傾向があります。子供の時から非常に落ち着きがないと先生に言われていましたし、授業中、じっと座っているのが苦手でした。

ちなみに、どちらも測定する診断テストがあって、それで調べると、約80%の方々はボーダーラインに属していることが、以前、あるセミナーで調べたところわかりました。

ストレス症の部分があるのはどういう事かと言うと、情動の発電装置である扁桃体が過剰に興奮しているからこそ、自閉症スペクトラムや注意欠陥多動の症状が強く出る、という面があるということです。

だから、扁桃体が過敏に反応しやすい人の場合、職場で、過剰に緊張するので2つ3つの仕事を同時に処理しようとして、パニックになったり、わけがわからなくなってミスしたり、そして上司に怒られ、メンタルダウンする、などのことが起きています。

注意欠陥多動の人だったら、扁桃体が興奮しやすいので、不注意や多動がひどくなって、ひどいミスをしたりし、上司に怒られてメンタルダウンする、と言う具合です。

でも、ボーダーラインの人を含めると8割の人が属していますから、そう考えると、うつ、メンタル不調に陥る原因って、過剰な扁桃体興奮が根底にあって、そして自閉症スペクトラムや注意欠陥多動の症状がひどくなった結果と考えることができるのです。

これらの方々は、小さい時から「コミュニケーションが下手でだめだ」とか、「落ち着きがないからダメだ」とか、いろいろ親に言われているので、自分自身をすごく責めていることが多く、これが2次ストレスになるのです。

だから上司に怒られると、非常に傷つくのですね。これが拍車をかけて、うつ、メンタル不調になるのです。

続きは後編で。

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この記事を書いた人

mr.yamamoto
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)

顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。

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