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図1

リズムは祈りと共にあった

先日、「世界でいちばんうつくしい村」という映画を観ました。報道カメラマンによるネパール大地震で被害を受けた村の記録映像なのですが、その中でとても印象的だったのが、死者を弔う儀式や新年の儀式に習慣となっている銅鑼や手拍子の音、そしてそれらに合わせて身体を動かす人たちでした。
この風景を見て、改めてリズムはメロディーになる前から世界中の儀式に根づき、人々を癒してきたんだなぁと思いました。私たちもお祭で太鼓を聞くと血が騒ぎます。リズムって生命、魂に近いんだということを改めて考えさせられました。

身体はリズムに同調する

私たちの身体は約60兆個の細胞から出来ています。そして音波は約7割が水である体内を伝わり、細胞に届き、細胞はその振動に同調すると言われます。音楽のメロディーや構成を脳が処理するより早く、身体はリズムを感じるということです。
そして、音楽でリズムというと3拍子のワルツでしょうか。宮殿や舞踏会のイメージと結びつくワルツですが、やはり元を辿れば村人の踊りから生まれたのだそうです。

図2
ワルツでリフレッシュ!

今回ご紹介する音楽は、バレエくるみ割り人形の中の1曲「花のワルツ」です。おとぎの国の宴で妖精たちが踊ります。
程よい速さのワルツは、聴いているだけで自然に身体がリズムに乗ってくるのがわかります。また、何名かの方にこの曲を目を閉じて聴いてもらったところ、アルプスの山々、草原や緑、青い空など壮大な自然のイメージが共通して挙がりました。リズムとの同調とイメージ連想の影響か、各人の自律神経のバランスを丁度よいところへ持って行く作用もありそうでした。
身体がシャキッとしない、気持ちが停滞している時などに、ただリズムに注意を向けて音楽を聴いてみて下さい。目を開けたき、周りの風景が新鮮に映るような、そんなリフレッシュ感が味わえるかもしれません。

花のワルツ(くるみ割り人形より) Pyotr Tchaikovsky⇒こちら

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

ハーバルセラピスト、ヒーリング音楽カウンセラー、+TONE(プラストーン)主宰。音楽・植物療法を用いた「五感を開いたストレスケア」を世に広めるべく活動中。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っています。

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp