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頑張り屋さんの向井さんは30歳の女性です、最近お疲れ気味のようです。

「今日はお疲れのようですね」
「ええ、今朝は週1回の朝活で情報交換してきたのですが、なんだか疲れてしまいました。」
「朝活は毎週ですか?」
「毎週水曜日です。最初は一人カフェで勉強していたのですが、Facebookで知り合った人から楽しく情報交換する会を紹介され、参加するようになりました。最初は楽しかったのですが、最近は参加するのがおっくうになって・・・」

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向井さんはFacebook知り会った女性からカフェでの朝活を紹介され、今年に入り参加するようになりました。その朝活は向井さんが一人で勉強していた朝活と違い、皆で楽しく朝食をとりながら情報交換するものでした。

2か月目までは友達が増えるのが楽しかったそうですが、次第に「いいね」「フォロワー」の数が気になり始めました。彼女を誘ってくれた女性はSNSが得意で多くの「つながり」を持っています。最初こそ向井さんもドンドン友達を増やしていけたのですが、最近はめっきり少なくなり、投稿する内容も底をつき落ち込んでしまったのです。

「向井さん、朝活を始めた最初の目的は何だったのですか?」
「規則正しく生活することと、朝の時間を資格取得の勉強にしようとしました。」
「その資格取得の勉強はどうなっていますか?」
「水曜日以外は朝の勉強を続けていましたが、最近はFacebook・Twitter・ブログの更新時間になってしまいました。
「勉強に集中できなくなってしまったのですね。」
更新しないと友達が減ってしまうようでとても不安です、でももう容量オーバーです。勉強もおろそかになっています。ココロ先生、私は勉強よりも沢山の人とつながりたいのでしょうか。」

誘われた朝活で沢山の人と交流するうちに「他の人がどうしているか、自分がどうみられているか。」他人と比べてどうかで心が乱れることが多くなってしまいました。

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スイッチしましょう!一人の朝活も、おしゃべり朝活も少し回数を減らし、代わりに散歩はいかがですか?」
「散歩ですが?」
「そうです、散歩の途中の日常の出来事をSNSにアップしてみては?写真も楽しいですよ。」
「写真好きなんです、やってみようかな。」

スマホで撮影した日常写真をInstagramにアップしたところ大好評、勉強にも集中できるようになり、向井さんの表情が明るくなってきました。
人とつながる朝活は月1~2回、最近はスマホ撮影の指導を頼まれたそうです。

この記事を書いた人

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働く人の心の保健室 ココロ先生(産業カウンセラー)

社会の変動に伴って「職場」は多様化・変動化しています。イキイキ働ける職場を目指して、「COCOLOLO」を活用したカウンセラー、職場にマッチした効果的な研修を提供しています。