Pocket
LINEで送る

こんにちは、働く人の心の保健室のココロ先生です。
総務部長の森さんはいつも自律神経が整っている穏やかな50代の男性です。最近自律神経が乱れるようで心の保健室へやってきました。

「ココロ先生、喫煙ルームについてどうお考えですか?」
「そういえば、ここの喫煙場所は従業員入口の横、外でしたね。」
「受動喫煙の問題もあるので外にしているのですが、屋内に喫煙ル―ムを設置したらどうかと経営会議で出ましてね・・・」
「森部長は反対なのですか?」
「先日、健康経営のセミナーに参加したのですが、そこで「喫煙ルームは『コスト』リフレッシュルームは『投資』ということ聞き納得しました。そこでリフレッシュルームの設置を経営会議に提案しようとしていたところだったので、正直困っているのです。」
「タイミングも悪かったですね。」
「屋外に設置した理由は、吸いにくい環境にして喫煙機会を減らしたいといった思惑もあったのです、しかし喫煙ルームには助成金もでるようで、経営層の気持ちは屋内設置へ動いているようです。」

図1

喫煙者が業務中に喫煙で席を立つことに対して、非喫煙者たちはこんな相談にきます。
「喫煙で離席する時間って労働時間じゃないですよね?サボっているのに平気でいるなんて、イライラしてしまいます。」1回の喫煙時間を10分として、5回いくと50分になります。納得できないキモチも理解できます。
「横にタバコ吸っている人がくると、その臭いで気持ち悪くなります。服や髪、息も臭うのですが、さすがに言えません、歯磨きやうがいはして欲しいです。イライラしていつもストレス状態になります。」

図2

喫煙者の声も聴いてみましょう。
「私はストレス解消でタバコを吸っているんです。イライラした時のいっぷくと、喫煙場所でのコミュニケーション、情報交換が仕事に役立っています。」

喫煙者はタバコは嗜好品でコミュニケーションやイライラ解消に役立っていると思っています。しかしタバコを吸っている人は「ニコチン中毒症」です、薬物の中で依存度の第4位です。タバコをやめられないのは中毒症状であって、自分の意志ではないのです。その煙(副流煙)は受動喫煙という形で周囲の人へ大きな影響を与えているのです。
森総務部長はどう対応するのでしょうか。

この記事を書いた人

name
働く人の心の保健室 ココロ先生(産業カウンセラー)

社会の変動に伴って「職場」は多様化・変動化しています。イキイキ働ける職場を目指して、「COCOLOLO」を活用したカウンセラー、職場にマッチした効果的な研修を提供しています。