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半身浴のメリットは長く入浴できること。長く入浴できるメリットは?

いよいよ夏本番。若い女性に人気なのが「半身浴」。雑誌などでもよく取り上げられていますが、実際には曖昧な情報が多く見られます。今回は、「半身浴」についてお話してみましょう。

体への影響は?

半身浴は、「(1)体に対する負荷が少なく、(2)足のむくみを緩和し、(3)汗がよく出る入浴方法」と思っている人も多いことでしょう。さて、実際のところはどうでしょう!?

(1)体に対する負荷が少ない?

入浴には「水圧の効果」というものがあります。お湯に浸かっていない箇所へは水圧がかかりませんので、肺や心臓への水圧という負荷はありません。

では、心拍数はどうでしょう?お湯の温度が39℃のときには、「全身浴」でも「半身浴」でもさほど心拍数は上がりません。しかし43℃の高温のお湯に入っ た場合は、「全身浴」だけでなく「半身浴」でも同じように心拍数が上がってしまいます。心拍数は、入浴法ではなく、お湯の温度が影響してくるのです。

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(2)足のむくみを緩和する?

足のむくみは、血液循環により解消されます。ですから、「半身浴」がよい、「全身浴」がよい、ということよりも、お湯に浸かっている時間が影響してきます。短時間では、血液もあまり循環しません。

どちらの入浴法でも、ある程度長くお湯に浸かることが大切です。半身浴の方が、「足のむくみを取りやすい」と 思っている方も多くいるかもしれませんが、これについては「△」なのです。

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(3)汗がよく出る入浴方法?

「半身浴」は「全身浴」に比べて大量の「汗」が出ると思っている方が多くいらっしゃることでしょう。これも「×」です。「汗」は、暑く感じた時や興奮状態 の時などに、体温を下げるために分泌されます。上半身が出ている分だけ、「半身浴」の方が「汗」の出始めるタイミングは遅くなります。

半身浴を有効に使うには

「半身浴」の一番のメリットは、やはり肺や心臓への水圧という負荷が少ないということです。肺や心臓が弱い方には「半身浴」がオススメです。しかし、「むくみの緩和」には血液循環が大切で、それにはある程度長くお湯に浸かっていることが必要です。暑い夏などは同じ湯温でも、湯温を熱く感じやすい 「全身浴」より、熱く感じにくい「半身浴」の方が長い時間入浴できますので有効ですね。
夏場の冷房の効いた室内では、冷気は足もとに溜まり、いや~な「足のむくみ」の原因にもなります。また、外の暑さと室内との激しい温度差が自律神経の乱れの原因にもなります。こうした夏場の嫌な症状の緩和には、お風呂がとても役立ちます。

暑い夏、湯温を熱く感じずお風呂に長く入っていられるのが「半身浴」。最近では「半身浴」中のバスタイムを快適に過ごそうと、お風呂で本を読んだり、音楽を聴いたり、テレビを見たりする人もいます。また、入浴剤を利用して色や香り、その効果を楽しむのもいいですよね。温浴効果を高め冷え対策に効果的な生薬 エキス配合「バスクリン 薬湯」や、温浴効果を高めながら夏の疲れをやわらげるクール浴の「バスクリンCOOL」も、汗ばむ季節にオススメです。

ただし入浴中には汗が出ていますので、ちゃんと水分補給を忘れずに。映画のシーンを真似たお酒を飲みながらの入浴は、間違ってもしてはいけません。「半身浴」の正しい情報を知り、効果的に生活へ取り組むことで、冷房の冷えや夏バテなどの不調を整えてあげてくださいね。

株式会社バスクリンはぴばす入浴と健康の情報ページは⇒こちら

この記事を書いた人

MrIsikawa
石川泰弘先生(お風呂博士)

株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。

著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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