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マインドフルネスは、何にでも応用することができます。呼吸に意識を向けたら、呼吸を感じる瞑想になりますし、歩く感覚に意識を向けたら、歩く瞑想になり、味覚に注意を集中したら、食べる瞑想になります。

人との会話に集中していたら、それもマインドフルネスの実践になります。これまでヨガのポーズや瞑想で、自分の内側の感覚や感情に対して、あるがまま、受容的に接していくことをお伝えしてきました。人とのコミュニケーションにおいても、その考え方は基本的に同じです。
他人とのやり取りの際に生じる感覚や感情に対しても、受容的に接していくと、相手とよりよい関係を築くことができます。

今日は「会話」中にできるマインドフルネスの実践方法をお話ししていきます。

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2つのモードに分けて考える

ご説明するまでもありませんが、会話は下記の2つの要素で成り立っています。

・相手の話を聞く(BEINGモード)
・自分が話す(DOINGモード)

(BEINGモード)とは、ありのまま感じていくこと、(DOINGモード)とは、ご自身から積極的に働きかけていくこと、を指します。

(ヨガを行う場合で言うと、ヨガの前半は(DO)でしっかり伸ばしていきますが、後半はありのままを感じていく(BE)に、モードを変更していくのが、よりマインドフルネスにヨガを行う秘訣です。参考「マインドフルネスとヨガ」)

自分が今どっちのモードかを意識すると、より会話のバランスがとれると思います。それぞれのポイントを見ていきましょう。

<相手の話を「聞く」場合(BE)~聞き上手は、人間関係上手~>

マインドフルに「聞く」ためのステップは、以下の3つになります。

1. まず相手の話に自分の注意を「全て」向けて耳を傾ける

例えば、誰かと電話する際、まず会話していることを意識します。そして、相手の声や気持ちに耳を傾けていきます。まず基本的な在り方は、「今、ここ」です。心が、「今、ここ」にちゃんとあるのかどうかがコミュニケーションで最も大切です。

それは、「この会話が終わったら、何食べようかな」「あの、仕事の件大丈夫かな」と、考えながら聞くのではなく、相手のメッセージや存在そのものに関心を向けるということです。

2. 注意がそれていくのに気づいたら、また注意を相手の話に戻す

注意が会話からズレて「うわの空」になっていたら、また会話に注意を戻します。100%「今、ここ」に存在するように心がけます。

3. 余計なアドバイスをせず、こちらのモノサシで評価や判断をせず、ただ聞く

つい相手の話を聞いていると、自分のモノサシで評価や判断をいれたくなりますが、(とくに家族や親友など、親しい間柄になるほど難しいですが、)相手がそう感じていることをただ認めていきます。

正直な気持ちを人に打ち明けただけで、なんかスッキリした経験はありませんか?

ただ話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になります。人の「感情」も、身体の「こわばり」と同じで、その気持ちに寄り添って、ちゃんと聞いてあげると、ス〜〜〜〜〜〜〜っと成仏していきます。

このように「今、ここ」に在り、評価や判断を入れずに聴くことを「傾聴」と言います。「傾聴」はカウンセリングで大切なコミュニケーションスキルの1つとされています。

この「傾聴」のベースにあるのが、「相手を理解しようとする」在り方です。その上で、以下の3つのポイントを意識します。

<「傾聴」のポイント>
● 相手の言葉に耳を傾ける
● 相手の言葉以外の行動に注意を傾ける(姿勢、しぐさ、表情、声の調子など)
● 相手の言葉の背後にある感情に共感する

まとめると、「相手を理解したい」という思いやりを持ち、その上で注意を相手に向けて、相手の言葉や表情、感情をありのまま感じていきます。これを意識するだけでも、あなたは聞き上手になれます。

聞き上手になると、信頼してもらいやすく、「人間関係」も、より豊かなものになるでしょう。

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続きは後編で。

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