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「経営層は喫煙ルームの設置を検討しているが、総務部長としては全員が利用できるリフレッシュルームを設置したい。」
こんにちは、心の保健室の産業カウンセラーのココロです。森総務部長のジレンマはどうなったのでしょうか?

5月31日が世界禁煙デーだったこともあり、衛生委員会の意見を聴いてみることになり、私も参加しました。
「タイミングが良かったですね、委員会メンバーと産業医と話し合うことで視点がひろがりましたね。」
「産業医から『企業が行うべきことは安全配慮義務、社員が行うべきことは自己保健義務、皆さんのサポートの比重はどちらが多くなっていますか?』と言われたとき、私も委員会メンバーもハッとしました。」
「喫煙は社員自身が自分の健康に注意する自己保健義務です、今までこちらのサポートが主になっていました。」

そこで①世界禁煙デーを機会に無記名喫煙アンケートをする②集計結果を参考に衛生委員会で分析・具体的な取組を会社へ提案する③アンケート結果は社員全員へ報告することなりました。

無題
喫煙者:「体に悪いと分かっているがやめられない」「勤務中は本数を減らしている」「イライラした時のストレス解消には必要」「嗜好品だから会社にとやかく言われたくない」
非喫煙者:「喫煙コーナーへ行く時間が長すぎ」「マナーを守ってほしい」「タバコ臭いのがいや」「喫煙コーナーの煙が気になる」「非喫煙者も一息入れる場所が欲しい」

回収率は70%、感情的な意見は少なく、衛生委員会では分析結果をまとめ、「喫煙は個人の問題、喫煙者と非喫煙者どちらもリフレッシュできる環境を整備する」を目標として会社へ提案しました。

①喫煙ルールを周知徹底する
②喫煙コーナーは従業員入口から少し離れたところ移動する
③吸う人も吸わない人も利用できるリフレッシュルームを新設する

無題2
経営会議では、アンケート調査で職場の実態が分かった事と、初めての衛生委員会からの提案に「冷静に分析した上での提案はすばらしい」となり、社員全員が利用できるリフレッシュルームを設けることになりました。

「森部長、リフレッシュルーム楽しみですね、これでストレスも平常にもどりますね」
「ココロ先生、会社側から次の宿題をもらいまして・・・」
「次の宿題ですか?」
「パワーハラスメントです」

森部長のジレンマはまだまだ続きそうです。

 

この記事を書いた人

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働く人の心の保健室 ココロ先生(産業カウンセラー)

社会の変動に伴って「職場」は多様化・変動化しています。イキイキ働ける職場を目指して、「COCOLOLO」を活用したカウンセラー、職場にマッチした効果的な研修を提供しています。