私のところには、大手企業に勤めているビジネスマンの方(もちろん中小企業にお勤めの方々もですが)で、メンタル不調で休職され、復職したけれども調子が悪いとか、復職しようと思っているけれども、今のままでは大丈夫と思えないとか、復職したけれどもまた休職してしまった、とか、そういう方々が本当の意味でメンタルを解決したい、ということで心理療法を受けにくる方がたくさんいます。
これは普通に考えると不思議に思うかもしれませんね。
なぜなら大手企業に勤めるビジネスマンだったら、産業医はいるし、産業カウンセラーはいるし、保健師もいるし、復職プログラムというのがあったりしてメンタルに関する体制がしっかりしている、と誰もが思うからです。
でもです。
たとえば、復職プログラムを受けてどうでしたか、と質問すると、
「あんまり効果があるとは思えないですね。」
とか、「形だけですね」と答える方が非常に多いのです。
実際、どんなことをするのですか? と質問すると、
まず、休職します。そして月に一度、産業医面談をするようですが、それも、なんとなく雰囲気で、「まあ、あともうすこし休みましょう」などとなったり、または、「なんとなくあと1か月くらいで大丈夫じゃないですか」となったり、または、復職しても、最初のうちはすこし軽い業務をするとか、そういう感じのようです。
でも、結局、また調子が悪くなる人が多いようなのですが、主治医に行くと、「まあ、メンタルは、復帰して3か月たったあたりで、調子悪くなることがあるんですよ。薬を増やしましょう」などと何となくあいまいに言われるとか。
彼らは一生懸命やっていると思うので、私は敬意を払いたいと思います。
でも、私は皆さんにお伝えしたいのは、「自分にこの方法が本当に役立っているのか、しっかり判断したほうがよいですよ」ということです。
なぜかというと、次のように思うからです。続きは後編で。
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■11/28発売のビジネス誌「プレジデント」にP34に私が取材され、掲載されました。
ご興味あったらご覧ください。
■このたび9/14に私のメンタル本が出版されました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。