【温泉科学プロジェクト】「温泉」とは改めてどんなものなのか、研究し続けてきたバスクリンがご紹介!
温泉を利用して、心と体の健康を増進しようという考え方は古くから世界中であったものですが、ここ数年は、温泉の効果をもっと科学的に考えて、健康のために積極的に取り入れようという動きが活発になってきました。温泉療養には、疲労やストレスを取り除く「休養」の機能(滞在1〜3日程度)と、長期間の滞在によってさらに健康の維持と増進をはかる「保養」の機能(滞在1週間程度かそれ以上)、そして温泉病院などで医師が慢性疾患に対処する「医療」の機能があり、その3つの健康づくりを総称して、温泉療養と呼んでいます。今回は最初に、そもそも温泉とはどうして心と体に良いのか?という素朴な疑問を解決していきましょう。
温泉が心と体に良い3つの理由
理由1 浮力・水圧・温度で心と体を解きほぐす
家庭のお風呂にも言えることですが、お湯に入ることによって「浮力」が働き、水中で感じる体重は1/9近くになります。これによりまずは全身を支えていた筋肉の緊張がほぐれます。また、「水圧」がかかることによって血行が良くなり、マッサージ効果も。さらに「温度」も重要です。ぬるめのお湯は副交感神経を優位にしてリラックスを誘い、熱めのお湯は交感神経を優位にして心と体を目覚めに導く効果があります。
理由2 温泉に含まれる成分が体に有効に働く
温泉にはその地域や源泉によって、硫黄、炭酸ガス、食塩、重曹、鉄、放射能(無害)などの様々な成分が含まれています。治療効果のある温泉水は主な成分によって11種類に分けられており、それぞれが体のいろいろな症状に効果があることが医学的にも証明されています。また、温泉によっては飲むことで効能を得られるものもあります。
理由3 転地効果によるストレスからの解放
温泉地のような普段とはまったく違った環境に身を置くことで、日常のストレスから解放されることを「転地効果」と言います。温泉に入るのはもちろんのこと、山の木々の香りや潮の香りをたっぷりと感じたり、風景を楽しんだり、美味しいお料理を食べてくつろぐことすべてが「転地効果」であり、ストレスの多い現代 社会では特にその効果に期待が高まっています。
このように温泉が心と体にもたらす効果は、科学的にも実証されているものであり、またストレスの多い 現代人にはとても嬉しい効果をもたらしてくれるものなのです。
ただし、間違った入浴法をしていては、かえって体に負担をかけてしまうことも。ここで改めて、どんな泉質の温泉にも共通する正しい入り方を覚えておきましょう。以下の5ポイントをマスターして、これからはより体にやさしく健康的な温泉療養を楽しんでみてくださいね。
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この記事を書いた人
石川泰弘先生(お風呂博士)
株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。
著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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