入浴で自律神経をコントロールして、冷えを緩和させましょう
夜、手足が冷えすぎていてなかなか寝付けないことはないですか?冷えってつらいですよね。そんなつらい症状は、お風呂を工夫することで和らげることができます。「冷え性」対策でぐっすり眠って活動的な毎日を送りましょう!
どうして「冷え症」になるの?
血管の働きや体温調節などは、脳内の自律神経から出る指令によって行われます。自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、これらは相関関係にあります。この二つの神経のバランスが崩れてうまく機能しなくなると、血液の流れが悪くなったり、体温調節がうまくできなくなったりして「冷え症」になることがあります。特に仕事や家事などで強いストレスが続くと、交感神経が継続的に体に影響し、バランスが崩れてきてしまいます。
ある調査データによると、女性の約50%が「冷え症」の自覚があり、そのうちの約46%が「寝つきが悪い」「よく眠れていない」と感じているようです。
バスタイムを利用した「冷え症」対策でストレス解消&快眠を!
ストレスを解消する入浴方法は、39℃ぐらいのややぬるめのお湯に入ることです。ややぬるめの温度でお風呂に入ると、「温熱効果」により副交感神経が刺激されてリラックスします。お好みの入浴剤などを利用するのもよいでしょう。入浴剤は、お風呂の持つ効果を高め、色や香りでよりいっそうリラックスさせます。ここに、さら湯に入った時と入浴剤入りのお風呂に入った時のリラックス度を比較したグラフがあります。 (図1)さら湯でもリラックスしますが、入浴剤の温まり感や色や香りは精神的な「やすらぎ」や「快適感」を与えます。
特に冬には、足が冷たくて寝つきが悪いと感じている方もいるでしょう。
そういう方には入浴剤を入れたお風呂がオススメです。シャワーではマッサージ効果を期待できますが、あまり温まり感はありません。そのため、お布団の中で足の温度が落ち着くまでに時間がかかります。入浴剤を入れたお風呂に入ると、足の温度が一番早く落ち着きます。(図2)またお布団に入ってから一番リラックスするのも、入浴剤入りのお風呂に入った時です。(図3)そして目覚めた時の「意欲」も、入浴剤入りのお風呂に浸かった時が一番高いようです*。
これから本格的な冬を迎えますが、みなさんもお風呂で入浴剤を上手に使い、体を温めて、「冷え症」の緩和と「よい睡眠」をとり、メリハリのある生活を送ってみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人
石川泰弘先生(お風呂博士)
株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。
著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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