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私もその昔やっていたカウンセリングや心理学では、原因をよく探っていました。

今、生きにくいとか、不安を感じやすいとか、怖いとか、うつで苦しいとか、そういった症状があるのであれば、その原因は親子関係、つまりアダルトチルドレンにあるとか、数世紀前の過去性にあるとか、幼少期のいじめられたことにある、つまりトラウマにあるとか。

何かの過去の傷つきの原因を探すということをしていたのです。これはこれで役だったのです。誤解のないように言うと。

でもです。

いくら探しても原因が見つからないことがあったのですね。私の場合、人が結構怖かった時期があったのですが、いくら探しても、幼少期に似たような人にいじめられたということもないし、父や母の顔色をうかがっていたために今、目の前の人に似たようなシチュエーションで怖さを感じるというようなことでもないし、数百年前に目の前の人に、殺されたというような過去性の因縁の経験があったというわけでもないし、私自身に悪霊が憑依したから、と言うわけでもないし(笑)。

そして、行きづまりになってしまったのです。

で、その後知ったのです。今、感じている不安や恐怖と言うのは、脳内の感情の発電装置である、扁桃体と言う部位が発生させているのですが、扁桃体は「何の原因がなくても」刺激され、マイナス感情を発生させるのだ、と。

何の原因がなくても、と言うのはすこし語弊がありますが、正確に言うと、誰かによって何かをされて傷ついたからとか、何かの天災によって傷つけられたからとか、親に傷つけられたからとか、つまり、従来の多くのカウンセリングや心理学で考えられていた、「〇〇によって傷つけられたから」というような、他者によるトラウマのような原因がない、のです。
(後編につづく)

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この記事を書いた人

mr.yamamoto
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)

顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。

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