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最近は、特にさまざまなメディアでストレス、うつ、メンタル不調、と感情の発電装置である脳内の扁桃体について注目し始めるメディアが増えてきました。

2016年6月18日(土)、19日(日)に2夜連続で放映された、NHKスペシャル「キラーストレス」というテレビ番組では、ストレスに触れた時一番最初に反応するのは、扁桃体だと放映していましたし、番組内に登場していた大学教授も、「うつは扁桃体が作る」と発言していました。

すこし古いですが、NHKは2013年10月20日にもNHKスペシャルで「病の起源 うつ病」を放映していて、この時も「うつの原因は扁桃体だ」とする、国内外の様々な科学者の研究を紹介していました。

また、専門誌ですが2014年6月号の月刊「臨床神経科学」という雑誌では、この号はまるまる1冊「扁桃体」の特集をしていました。
特に、693ページ目には、前述の「NHKスペシャル 病の起源」にも出演した功刀 浩(くぬぎ ひろし)さんというお医者さんが、こんなふうに書いています。
「・・・扁桃体が当該状況をストレスと感じると視床下部にその情報を伝え、それによってストレス応答が活性化することから、扁桃体がうつ発症においてきわめて重要な役割を果たす

648ページ目には「扁桃体と自律神経」と言う和歌山県立医科大学準教授・上山 敬司氏らの原稿が掲載されていて、ここにはこんな書き方で扁桃体と自律神経ははっきり関連すると書かれています。
「扁桃体は機能的に大脳辺縁系に分類され、情動に関係する。情動とは情と動の合成であり、心身の動揺を伴う感情の変化である。情動には自律神経活動の変化、たとえば血圧や脈拍、消化管活動、発汗などの変化を伴う」

また最近では、2016年7月14日号の雑誌「TARZAN(ターザン)」が、自律神経チューニング術(カラダの不調、ホントの理由)、という特集をしています。

こんなふうに、0歳から成長し3歳で完成する脳内の情動の発生装置、扁桃体興奮をどうやって鎮めるかが、うつ、メンタル不調、生きにくさなどのストレス感情を改善することにつながっている、と言う認識は徐々に周知されてきているのです。続きは後編で。

この記事を書いた人

mr.yamamoto
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)

顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。

*個人セラピーご案内HP
http://www.reservestock.jp/page/reserve_form_week/1509
*企業メンタルご担当者向けHP
http://www.mentalsaisei.com/