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森はバランスをとるのが上手

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自ら動くことができない植物はすごいのです。種が落ちたところが運命の地となるわけで、雨、風、紫外線、外敵すべてから一生かけて身を守るわけですから。
そんな植物の知恵と逞しさがぎゅっと凝縮された23区内で唯一の渓谷「等々力渓谷」。森ガイドの三浦さんに案内してもらいました。

こちらの植生はほぼ野生のまま。圧巻は渓谷の斜面に陣取る欅(けやき)たちで、湿地、傾斜面を好む川沿いの森の王は、バランスをとるように左右に幹を伸ばしながら、日の光を求め天高く勢いよく成長しています。
一方でそんな森の木漏れ日を使って省エネに生きる低層の木々も。自然のまんまの森を歩くと、バランスということを改めて考えさせられます。

五感を開くと必要なものがわかる

緑のあの独特の香りには青葉アルデヒド青葉アルコールが含まれ、疲労回復作用があると言われています。加えて、森に入ると否が応でも五感が開く気がします。

鬱蒼とした中に見つける木漏れ日
ちょろちょろ出ている湧き水
湿気と混じったむわっとした匂い
明らかに体感温度が下がる冷感スポット etc.

ガイドさん曰く、植物には陰陽があると。桜(陰)の下には人が集まり(陽)、柳(陽)の下には幽霊(陰)が?!
五感を澄ませば、今、自分に必要な木や植物がわかるのかもしれません。

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森の曲で安心感を

そして、人間関係で疲れた時に「森や木」に関連する音楽をお勧めします。どっしりと根を下ろし悠然と生きる木々たちが、「それでいいんだよ」と寄り添ってくれます。
曲は、森の国ドイツで生まれ創作活動を続けたシューマンの「森の情景」です。狩りをテーマにした寓話風の曲ですが、まずは1曲目の「森の入り口」を聴きながら、心を休めてあげましょう。
http://classic-online.ru/uploads/19400/19334.mp3

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

+TONE(プラストーン)主宰。音楽療法と植物療法を組合せた「音楽ハーブ」によるストレスケアを世に広めるべく活動。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っている。

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp