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目には見えない音の力

図1

先日、何気ない会話の中で「そういえば最近、風鈴の音聞かないね」と。確かに減っているかもしれません。特に都心のマンションでは音の問題にみなさん敏感なようです。
そんなご時世ですが、素材によって音色が随分異なるのも風鈴。写真のものは真鍮製でずっしりと重く、高音で混じりけのない澄み切った音。なんでも、お寺の鐘と同じ「倍音」を含んでいることで、リラックスと同時に浄化をもたらす気がします。
因みに、お寺の鐘は「梵鐘(ぼんしょう)」と言われ、「梵」は「清らかな、神聖な」というサンスクリット語に起因するのだとか。夕暮れ時に響く鐘の音は、何げない一日の有り難さに気づきを与え、心を清らかにするのでしょうね。

自律神経を整える倍音とゆらぎのW作用?!

ご紹介した風鈴とお寺の共通項=「倍音」とは音の成分のこと。一つの音には周波数が整数倍の倍音がいくつも含まれていて、倍音がたっぷり調和している音は豊かな音色となります。
倍音たっぷりの音色を聴いて、「わ~きれい」「気持ちいい~」「うっとり~」と感情が動く(司るのは扁桃体)ことは、自律神経のバランスを整えることにつながります。また、風鈴の奏でるリズムは、予測がつかない風の「ゆらぎ」。およそ60%が水分で出来ている私たちの身体に、波動(ゆらぎ)そのものが伝わり、生体リズムと調和するとも考えられます。
今一度、風鈴生活、オススメです。

図2

エオリアンハープ

自然が奏でる音ということで、18世紀~19世紀頃の楽器「エオリアンハープ」があります。見た目はハープのような楽器ですが森などに置いておいて、風がきまぐれに奏でる音楽を楽しんだもの。
そして、ショパンが作曲した練習曲を聴いたシューマンが「まるでエオリアンハープのようだ」と言って、後にそのまま題名となった名曲があります。
週末のひととき、ちょっと立ち止まって自由な風と音を感じてみましょう。
練習曲25-1(1曲目:エオリアンハープ)

写真の風鈴は自由が丘Plantationで販売中。

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

+TONE(プラストーン)主宰。音楽療法と植物療法を組合せた「音楽ハーブ」によるストレスケアを世に広めるべく活動。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っている。

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp