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疲れやだるさが減る?!スポーツ選手にも注目されているヒートショックプロテイン

前回、ヒートショックプロティン(以下HSP)を効果的に増やす入浴方法についてお伝えしました。こんなにカラダを元気にしてくれるHSP、実はさまざまなシーンですでに活用されているのです。

スポーツ選手とHSP

HSPは、主に傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質ですが、乳酸の発生を遅らせる働きも持っています。「乳酸は、エネルギーを消費したり体を動かすと発生する物質ですが、これが体にたまると、体のだるさや首・肩のコリにつながります。体調を万全に整えておきたい日」に疲れが出てしまうのは避けたいものですよね。スポーツ選手などは、試合当日が勝負の日ですから、試合の数日前に温浴トレーニングなどを行ってHSPを増やし、当日のパワーを全開にできるよう、体調をコントロールしている人も多いとか。

とはいえ、これらは必ずプロや医療従事者の管理のもとに行う必要があります。私たちはあくまでも「元気になるため」にHSPを増やす入浴方法を活用する、ということを忘れないでくださいね。病気のときや、体調が悪い時に試すのはやめましょう。

「入浴」がやっぱりお手軽

HSPを増加させるには、体の深部の体温を上げることが必要で、表面を少し温めただけでは、体温は上昇しません。サウナや岩盤浴なども、深部の体温を上げる効果がありますが、わざわざ施設に通うのは面倒なもの。一方、シャワーは体の一部は温まるものの、深部まではぽかぽかになりませんし、何よりシャワーを何分も浴びるのは不経済ですよね。ですからやはり、自宅で気軽にできる入浴がおすすめなのです。
お好みの入浴剤を入れて、香りや湯ざわりを楽しみながら、ゆっくり入浴。そして週に1~2回はHSPを増やす入浴法を取り入れて、ますます元気になっちゃいましょう!

(注)ヒートショックプロティン(HSP)は、分子量により名称が異なります。VOL.1~2で取り上げているのは、「HSP70」です。

体を温めるには手浴がお手軽

温泉地などでよく目にする足浴。足を温めると確かに体全体がポカポカして気持がいいものです。でも、足浴を自宅で行うとなると、ちょっと面倒。そんなときにおすすめしたいのが「手浴」です。手浴なら洗面器に熱めのお湯を張って手をつけておくだけ。これなら洗面台でもできますし、手軽にあたたまれて、あとはタオルで手を拭くだけでOK。冬場など、手の冷えが気になる季節は、手軽にできる手浴をぜひ試してみてください。HSPを増加させるには至りませんが、手を温めるだけでも体はポカポカになりますよ。

株式会社バスクリンはぴばす入浴と健康の情報ページは⇒こちら

この記事を書いた人

MrIsikawa
石川泰弘先生(お風呂博士)

株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。

著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
株式会社バスクリンはぴばす入浴と健康の情報ページ⇒こちら