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北海道・富良野の丘を埋めつくすラベンダー畑は夏の暑さを忘れさせる風景として多くの人の心を虜にして離しません。

その人気の秘密はビジュアルだけでなく、透き通るような清楚な香りにあります。

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私はラベンダーの香りの効能を人に伝える時は「電卓のAC(オールクリア)ボタン」に例えています。

頭の中の雑念や怒り、迷いやわだかまりといった不要なものを一瞬にして「ゼロ」にしてくれるからです。

最近になって日本で行われた行動薬理的な研究でラベンダーの香りは向精神薬と同じような抗不安作用をもつことが認められました。

こうしたストーリーを裏付けるようにラベンダーの語源はラテン語のlavare(“洗う”の
意味)とされています。「洗う」のはカラダの汚れというよりもココロの汚れのように思います。

かなり前ですが英国で不眠症の患者さんの病室に夜間、ラベンダーの香りを漂わせる研究が行われました。その結果、睡眠薬を服用した時と同じように睡眠時間の延長が認められました。さらに驚いたことに昼間の睡眠時間が減り、夜間の睡眠時間が増加しました。つまり自然のリズムが回復したのです。

こうしたラベンダーの効用をいち早く見抜いて活用したのが中世、ドイツの女子修道院長にして神秘家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンでした。
彼女こそは身の回りの植物を自然薬(ナチュラルメディスン)として活用する「緑の医学」の先駆者なのです。

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真夏の寝苦しい夜にあなたもラベンダーの香りを寝室に漂わせてみてはいかがでしょうか?ココロがクールダウンして質の高い睡眠が得られることでしょう。

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この記事を書いた人

Mr.Hayashi
林真一郎

自由が丘のハーブショップグリーンフラスコ代表 薬剤師・臨床検査技師。
統合医療、統合ヘルスの枠組みでハーブやアロマなど植物療法の普及に取り組んでいる。「植物力をくらしに活かす『緑の医学』」(東京堂出版)など著書多数。

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