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「脱力」するのにいいタイミングは?

緊張しているときは交感神経が、安静にしているときは副交感神経が活動しているのが体の状態です。この副交感神経を興奮させれば、リラクゼーションの状態に持っていくことが出来ます。

副交感神経は、実は内臓の活動に左右されます。消化器官の中に食物が入ることで、そちらに血流がシフトされ、筋肉などに行きわたりにくくなります。これによって、緊張が緩和され、安静状態に入るのです。力を抜きやすい時は、実は食事後なのです。

ですが、食べると副交感神経が活性化する、と言って大量の食事を摂取することは、内蔵に負担をかけることになり、逆に、副交感神経のアンバランスを生む事にもなります。適度な量と、バランスのとれた食事が重要と言われるのは、こういう理由もあるんですね。

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「脱力」するための方法とは?

日常でできる、とても簡単な方法をご紹介します。まずは、やってみましょう。

①準備:仰向けになりましょう。

脱力を行うには、まずは、筋肉をたくさん使わなくていい、楽な姿勢を取ることが重要です。仰向けに寝ても、背中や肩まわりが床についていない方は、その隙間にタオルなどを入れ込み、身体と接触する面積を増やします。すると、支える部分が増えるだけで、体の力は抜けてきます。緊張を和らげるためには、カラダの接触面積を増やすことが重要ということです。

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②視覚刺激を少なくし、呼吸を深くゆったりと。体の部位を、意識的にゆるめていきます。

副交感神経を優位にするために、目を閉じたり、部屋を薄暗くして、視覚刺激を少なくし、呼吸をゆっくりと深く行います。この状態を経験すると、体のどの部位に力が入っているか、自分でわかってきます。その部位を、意識的にゆるめるように、体を揺すったり、部位周辺を動かしてみたり、自分自身にあった方法を調整されるとよいでしょう。

このような簡単な方法でも、一日の中で30分行うことで、自律神経の切り替え、バランスの調整にとても役立ちます。

また、ヨガやピラティスのように、呼吸法を意識しながら、緊張と「脱力」を繰り返し行う運動は、心身のバランスを保つために、とても有意義だと思います。

秋めいてくると、気候の変動によって、体内バランスも不調をきたしやすくなります。日常的にリラクゼーションを取り入れることで、神経を意識的に整えること、ぜひ始めてみませんか?

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