歩くことができることで満足する
健康という事を考えてみる時、歩くという基本的な事も一度考え直す必要があります。
健常者であれば、歩くことはごく当たり前のことです。
そのこと自体に感謝をしたりありがたいと思ったりすることは普段の生活ではないこととでしょう。
しかし、私たちが人、動物として生きていることは歩けるという事がとても大切であり重要な意味をもちます。
健康な生活をするのであれば一日一万歩、歩きなさいとよく言われています。
歩くことはそれ自体で有酸素運動であり、適度に心臓のトレーニングにもなり、身体の循環をよくします。
また、気分転換になります。
外の空気や景観が常に変化していくので五感の感覚も大きく解き放たれることでしょう。
マインドフルネスな健康とはしっかり日常生活がおくれていること自体に気づいているという事でもあります。
マインドフルネスによる身体と心の変化
最近、実体験したこと「呼吸による癒し」についてお話ししておきたいと思います。
今年の12月1日から一週間ほど接心という、坐禅三昧のトレーニングに参加してきました。
参加前から、子供からもらった風邪が長引いて気管支炎のような状態からスタートしました。
泊りがけでしたので、また、体調が悪くなるか心配をしていました。
2・3日目は朝の坐禅は少しせき込みたんが出たりして少し体調と相談しながら坐禅を進めている状態でした。
もちろん10時間くらい坐るので身体も痛くなったりすることは当然ありました。
しかし、3日4日過ぎくらいからだんだんと呼吸が奥深くまでゆったりと入るのを感じ最後の8日経った頃には呼吸は本当に楽になっていました。
長引きそうだった気管支のつらさも気にならないくらい軽くなっていきました。
また、それだけではなく、身体も軽くなり、疲れもそれほど感じられなくなり、自分自身の五感の感覚が鋭くなっていると感じました。
今回経験したことは私の主観的な感覚です。
しかし、マインドフルネスに呼吸の観察をつづけ、呼吸が深まることを感じると、人間の感覚は鋭くなります。
そして、それだけではなく、落ち着いた静かな世界が本当に存在するという事を感じ取る事ができました。
静かな落ち着いた世界の中にずっと留まれたならそれが、WHOの言っているような人間の本当の健康な状態なのでしょう。
googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。
BASIピラティス HP:こちら
<ライター>
長谷川 洋介
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。
法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」
(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員
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