こんにちは、ココロの保健室のココロ先生です。
安藤さんの会社では定期健康診断と一緒にストレスチェックを実施することになりました、調査票が配付されて安藤さんは不安なことがあり、ココロの保健室へやってきました。
「ココロ先生この調査票の質問、上司や同僚、部署のことなんかがあって、ES調査みたいじゃないですか。ストレスと関係あるんですか?」
「ストレスチェックの目的は本人のストレスへの気づきともう一つ職場環境改善があります。ですから調査票は
①職場のストレス、②ストレスによる心身の反応、③ストレス反応に影響を与える周囲のサポート
の3つから構成されているでしょう。」
「なるほど、3つに分かれていますね。でもどうして職場環境に関する調査が必要なのですか?」
「メンタルヘルス不調で休職する人が増加し、労災請求も増えています。
メンタル不調になる原因として、職場の人間関係、嫌がらせやイジメ、一人の業務が増えているので周囲の支援もなくなり孤立してだれにも相談できずうつ病になってしまう人もいます。職場のストレスをチェックすることで職場環境の改善する目的もあるのです。」
「職場環境改善してほしいなぁ。しっかり記入して提出します。」
この職場環境改善に関わる集団分析と、結果を踏まえた職場環境改善は努力義務とされています。努力義務だから今年はやらないという経営者の声も聴きますが、職場にメンタル問題が内在している可能性がありますので、努力義務とはいえできるだけ実施していただきたいです。
今年から義務化されたストレスチェック制度、制度の趣旨や活用方法などを労働者に理解してもらい、安心してストレスチェックを受検できるように環境づくりが大切ですね。
この記事を書いた人
働く人の心の保健室 ココロ先生(産業カウンセラー)
社会の変動に伴って「職場」は多様化・変動化しています。イキイキ働ける職場を目指して、「COCOLOLO」を活用したカウンセラー、職場にマッチした効果的な研修を提供しています。