「入浴」と「生薬の働き」を組み合わせてココロもからだもケアしましょう
江戸時代から変わらないマストアイテム、生薬
江戸時代から続いている、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の考え方をご存じですか?これら3つを「人体を維持するために必要な3つの要素である」と、江戸時代を代表する漢方医の吉益南涯が唱えました。この考えはずっと受け継がれ、現代社会の漢方において基本的なものとされています。
生薬の組み合わせ効果簡単にいえば「気」は生命活動の源となる目に見えないエネルギーのこと、「血」はほぼ血液のことを指し、「水」はリンパ液などが相当します。これらはそれぞれが影響しあい、バランスをとっています。「気」が順調に巡れば「血」はスムーズに流れ、「水」の代謝も適度に行われる…漢方というと身近に感じない人もいるかもしれませんが、この考え方は私たちの日常生活全てに当てはまることです。
栄養、運動、規則正しい生活、これらのバランスがとれていれば、体内の循環サイクルも正常に働き、体調不良を訴えることもありません。そしてこの理想的なサイクルが少しでも崩れると、漢方で言うところの「血虚(血の量が不足している)」に陥り、乾燥肌、抜け毛、目の下のクマなど、できれば避けて通りたい症状が現れる結果に…。もし少しでもそういった症状が出てしまった場合、血流の流れを改善させるために、生薬の組み合わ せ効果を取り入れるのもひとつの方法です。西洋的な処方はピンポイントで対処しますが、生薬を組み合わせた処方は全体のバランスを整えて、改善につなげていくのです。
生薬の組み合わせ効果
生薬の組み合わせ効果ショウキョウ(しょうが)はある程度の血流促進作用を示しますが、それ以外の生薬は血流促進作用を示しません。ところが驚くべきことに、これらの生薬を組み合わせると相乗効果により、非常に高い血流促進作用を示します。
入浴と生薬の力で理想のからだに
理想のからだを取り戻すために必要な4つの項目は、食物連鎖のように各々が相互に作用しあい、ひとつのことが達成できれば次の項目も自ずと解決して、そして次の項目へさらに続く…というように、まるで“理想のからだ連鎖”といわんばかりに、ココロとからだが喜ぶシステムが自然と構築されていくのです。そしてこのシステム構築に不可欠なことが、「お風呂に入ること」、そして、「生薬の働き」を組み合わせる ことだったのです。この2つであなたも理想のからだをとり戻して、毎日を元気に過ごしましょう!
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この記事を書いた人
石川泰弘先生(お風呂博士)
株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクター。温泉や入浴、睡眠に関する講演は出演依頼が後を絶たない。「『ぷっ』すま」「教科書にのせたい!」等のTVや雑誌、ラジオにも多数出演。
著書: 「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)等
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