ゴールデンウィークが終わって一週間。4月の新しい環境での緊張感が緩んでミスが増えたり、職場や学校で慣れた関係になった相手のストレートな表現にイライラする事も多いのではないでしょうか。
どんなに小さな「怒り」でも、毎日感じていると自律神経は乱れっぱなしになります。そしてその怒りが爆発すると、自律神経は3時間乱れた状態が続き、血管、腸、腰、細胞、脳神経、免疫システムなど体のいたる所に悪い症状が現れます。
ある30代女性に4月で一番「怒り」を感じた日の事を聞きました。
1歳の子供がいる彼女が、デパートで子供を抱っこしながら買い物をしていた時のこと。あまり人が通らない端にベビーカーを置かせてもらっていたところ、年配の夫婦がわざと聞こえるように「邪魔くさいからこれ、どかせば!」とベビーカーを壁にぶつけたといいます。
せっかく週末のビュッフェランチを楽しみに来ていた彼女は、その心無い夫婦の言葉に「かっ」となり、謝っても無視されたことにさらに腹立たしくてその日は眠れなかったそうです。
COCOLOLOの測定結果を見ても、この出来事が起きる前と後で、ストレス度が急激にあがっているのがよく分かります。
怒る前
怒った後
普段なら流せていたであろう事も、寝不足で疲れ気味だった彼女は決して穏やかでいられなかった、と語っていました。
昨年9月に発表された、文部科学省の平成26年度「児童生徒の問題行動等に関する調査」でも、小学生の暴力が過去最高を記録したそうです。
担当者も、「感情のコントロールがうまく出来ない子供が増え、家庭での教育機能も低下しているのではないか」と指摘、「怒り」をコントロールする力をつける事が課題となっています。
怒りをコントロールするにはどうしたらいいか?
自律神経の第一人者である順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生の「怒らない体」のつくり方という本に、「イライラしない体」を作るための7つの方法が紹介されていました。
①口角を上げ、笑顔でいる
②背筋を伸ばし、ゆっくり歩く
③ため息をつき、吐く息は吸う息の2倍の長さで
④せかせかせず、ゆっくりとした動作を
⑤暴飲暴食をしない
⑥寝不足をせず良好な睡眠を
⑦イライラをつぶやかない
「怒ること」は自ら寿命を縮めてしまっているようなもの。それを感じてしまう前に、自らの体をコントロールしておくことは非常に重要なことです。
ストレスと隣り合わせの現代社会、社会や家庭生活を円滑に送るためにも、日々のちょっとした習慣で自分の心を労わってみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
COCOLOLO
スマホのカメラのレンズ部分に約30秒指先を当てることにより、皮ふの色変化から心拍のゆらぎを測定して、ストレスや心の状態を『見える化』してくれるアプリです。さらに測定結果は自動でカレンダーにチェックされるので後で自分の心の状態を振り返ることができます。